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ストレスチェックOEM

ストレスチェックOEMを企業顧客に提案・受注するための営業ガイド|社労士・産業保健スタッフ向け

2026年6月15日 約5分で読めます

ストレスチェックOEM代理店が顧客に提案する前に知っておくべきこと

ストレスチェックOEMシステムを導入した社労士事務所や産業保健スタッフが、最初の壁にぶつかるのが「既存顧客への提案・受注」です。労務顧問として信頼関係はあっても、「新しいサービスを売る」という営業行為は抵抗感を感じる方も少なくありません。

しかし、ストレスチェックOEMの提案は「売り込み」ではなく「顧客が抱えている法的義務への解決策の提供」です。この視点の転換が、成功する代理店と伸び悩む代理店を分ける最大のポイントです。

提案タイミング:2028年義務化を最大の追い風に使う

2025年5月公布・改正労働安全衛生法により、50人未満事業場のストレスチェックが2028年4月1日を目標に義務化される方針が示されました。この制度変更は、OEM代理店にとって最大の提案機会です。

提案に最適なタイミング

  • 今すぐ(2026年〜):「2028年義務化前の試行導入」として提案。受検率や運用フローを事前に確立しておくメリットを訴求
  • 年次契約更新時:既存の労務顧問契約の更新面談で、ストレスチェックサポートを追加提案
  • 定期訪問・電話フォロー時:「先月厚労省が発表した義務化スケジュールについてですが…」という形で自然に導入
  • 新規顧問契約時:初回提案時から「労務管理の一環としてストレスチェック対応も込みでサポートします」と一体提案
タイミングの原則は「顧客の課題(義務化への不安・担当者負担)が顕在化した瞬間」です。法改正ニュースや顧客からの相談は最大のチャンスと捉えましょう。

顧客企業別の提案シナリオ

パターン1: 50人以上・すでに実施義務あり(未対応または自社実施中)

このパターンが最も即決率が高い層です。

  • 未対応企業:「現在未実施は法令違反リスクがあります。私のほうでシステムと実施代行を一括サポートできます」と義務・リスクから入る
  • 紙運用・表計算で自社実施中:「毎年どのくらいの工数がかかっていますか?システム化すれば担当者の作業を大幅削減できます」とコスト比較で入る
  • 高コストの外部委託中:「現在の委託費用を教えてください。同等機能でコストを下げられる可能性があります」と費用比較で入る

パターン2: 50人未満・2028年義務化を知らない(多数派)

最大の市場です。義務化を知らない企業が多いため、「情報提供」として自然に提案できます。

提案の流れ:①「最近ストレスチェックが50人未満にも義務化される方針が決まりました」と情報提供 → ②「2028年からなので今から準備しておくと余裕をもって対応できます」とメリット提示 → ③「私のほうでシステムごとサポートできます。料金は1人〇円で、年間〇〇円です」と具体的な金額提示

パターン3: 産業医・健診機関(法人顧客)

産業医や健診機関は「ストレスチェックの実施者資格を持ちながら、システムを持っていない」ケースが多くあります。

  • 「実施者としての先生の専門性+私が提供するシステム」という役割分担を提案
  • 先生が担当する企業のストレスチェック業務を一括受注→OEMシステムで効率化という共同提案も可能

提案書の作り方:3枚で決まる構成

顧客提案書は複雑に作る必要はありません。A4で3〜5枚程度に収める「シンプル提案書」が最も成功率が高いことがわかっています。

1枚目:課題と義務化の現状

  • ストレスチェック義務の概要(50人以上は現在義務・50人未満は2028年4月方針)
  • 未対応の場合のリスク(行政指導・50万円以下の罰金・労働者の信頼低下)
  • 御社(または御社の顧客企業)の現状確認(実施済み/未実施/自社実施/外部委託)

2枚目:提案内容と料金

  • 提供するサービス内容(システム提供・実施計画支援・集計・集団分析・衛生委員会報告資料作成など)
  • 料金体系(例:基本料金+1人あたり〇円/年)
  • 現在の費用との比較(コスト削減効果を数値で示す)
  • 導入までのスケジュール(最短〇週間で対応可能)

3枚目:導入事例・よくある質問

  • 類似規模・業種での導入事例(匿名可)
  • 「導入後の担当者の声」(工数削減・安心感など)
  • よくある質問への回答

よくある断り文句と切り返し方

「今は費用をかけたくない」

切り返し:「現在の担当者の工数(人件費)と比較してみましょう。年間〇時間 × 時給〇円のコストがかかっています。システム化するとこれを削減できます」と費用対効果を具体的に示す。

「うちは50人以下だから関係ない」

切り返し:「2028年4月から義務化される方針が政府から示されています。今から試行して慣れておけば、義務化後も慌てずに済みます。今年実施しておけば来年以降の基準データにもなります」と先行メリットを強調。

「外部委託先があるから不要」

切り返し:「現在の委託費用はどれくらいですか?同等の機能でコストを下げられる可能性があります。また、私が代理店として対応することで、困ったときにすぐ相談できるメリットもあります」とコストと利便性を訴求。

受注後の初期対応で顧客満足度を高める

受注後の最初の1〜2ヶ月が、長期継続のカギを握ります。以下の初期対応を徹底しましょう。

  1. 実施規程のサポート:顧客企業の衛生委員会で審議すべき実施規程のひな形を提供し、記載事項の確認をサポート
  2. 従業員向け案内文の作成支援:「何のために受けるのか」「個人情報はどう扱われるか」を明記した案内文テンプレートを提供
  3. 初回ウォークスルー:担当者と一緒にシステムにログインし、受検URLの発行・案内メール送信の操作を確認
  4. 集計後のフォロー連絡:受検期間終了後に「集計結果が出ました。集団分析の読み方をご説明します」とプロアクティブに連絡
この記事のまとめ
  • ストレスチェックOEM提案は「売り込み」でなく「義務への解決策提供」という視点で行う
  • 2028年義務化(50人未満・2025年5月公布・改正安衛法)が最大の提案タイミング
  • 既存顧問客(50人以上未実施・紙運用中)から始めるのが最も受注率が高い
  • 提案書はA4で3〜5枚のシンプル構成:①課題・義務②提案・料金比較③事例・FAQ
  • 受注後の初期フォロー(実施規程サポート・ウォークスルー・集計後連絡)が継続率を決める
よくある質問
ストレスチェックOEM代理店は既存顧客への提案から始めるのが良いですか?
はい、既存の労務顧問・社労士契約がある顧客から始めるのが最も成功率が高いです。信頼関係がすでにあるため、「新しいサービスを売り込む」という抵抗感が低く、相手の状況(従業員規模・現在のストレスチェック対応状況)を把握しやすいためです。特に50人以上で未実施または紙運用中の顧客は最優先ターゲットです。
ストレスチェックの提案書は専門的に作る必要がありますか?
いいえ、A4で3〜5枚のシンプルな提案書が最も成功率が高いです。①義務化の現状と顧客の課題、②提供サービスと料金比較、③導入事例とFAQの3構成で十分です。OEM元(代理店プログラム提供元)が提案書テンプレートを用意していることが多いため、まずはそれを活用しましょう。
社労士資格がなくても代理店として営業できますか?
はい、ストレスチェックOEMシステムの販売・営業自体に社労士資格は不要です。ただし、顧客企業から「実施者」になることを求められた場合は、医師・保健師・歯科医師・看護師・精神保健福祉士・公認心理師のいずれかの資格が必要です。代理店としてはシステム提供と事務サポートを担い、実施者業務は資格を持つ外部専門家(産業医等)と連携する体制を整えましょう。
顧客が既に外部委託しているストレスチェック業者と競合しますか?
競合しますが、切り替えを促す有効な訴求ポイントがあります。①費用削減(大手委託業者より割安になるケースが多い)、②顔の見えるサポート(困ったときにすぐ相談できる)、③付加価値(衛生委員会報告・職場改善提案まで一体サポート)の3点を比較提示することで、既存委託先からの乗り換えを促せます。
1回の提案で受注できなかった場合はどうすれば良いですか?
すぐに受注できなくても問題ありません。「来年の実施前に改めてご連絡します」とフォローアップの約束をし、3〜6か月後に再アプローチします。その際に「義務化スケジュールが確定しました」「〇〇業界でも対応企業が増えています」などの新情報を添えることで、話を再開しやすくなります。提案から受注まで平均2〜3回の接触が一般的です。
月何件くらい新規受注できれば代理店として成立しますか?
目安として、顧問料とは別の副収益として月3〜5万円を目標とする場合、50人規模の企業を3〜5社(年間1,500〜2,500円/人 × 50人 × 3〜5社)が一つの基準です。本格的に年収100万円超を目指すなら20〜30社の担当が必要ですが、システム化による自動化で1人での管理が可能です。最初の1年は5社を目標に、2年目以降は既存顧客からの紹介を活用して積み上げるのが現実的です。
顧客企業が途中で解約したい場合、どう対処すればよいですか?
解約理由を必ず確認し、対応可能なものは改善提案を行います。多い解約理由は①費用負担、②担当者変更による引き継ぎ困難、③使い方がわからないまま放置の3つです。①には費用見直し・プラン変更を提案、②には新担当者向けウォークスルーを実施、③には操作研修を再度提供することで継続率を高められます。年間契約の場合は更新の2か月前にフォローアップ連絡を入れるルーティンを設けましょう。
2028年義務化に向けて今から何件くらい受注しておけば良いですか?
義務化前の2026〜2027年は市場拡大の踊り場です。2028年に向けて業界全体の問い合わせが急増する前に、今のうちに実績(導入事例・運用ノウハウ)を積んでおくことが競争優位につながります。目安として、2027年末までに10〜15社の安定顧客を持てると、2028年の義務化後の紹介増を受け止める体制が整います。「義務化前に試行している企業」の声は最強の営業ツールになります。

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