この記事のポイント
- EAP事業者は精神保健福祉士・公認心理師・産業医などの実施者資格保有者が在籍していることが多く、ストレスチェックOEM参入のハードルが低い
- 既存の企業顧客にストレスチェックをアドオン提案することで、既存顧客の離脱防止(LTV向上)と新規収益の両方が見込める
- OEM代理店モデルを使えばシステム開発不要で自社ブランドのストレスチェックを提供できる
EAP事業者がストレスチェックOEMに向いている理由
EAP(Employee Assistance Program:従業員支援プログラム)を提供する事業者は、メンタルヘルス支援・相談窓口・カウンセリングなどを通じて企業の従業員に関わるサービスを展開しています。このEAP事業者は、ストレスチェックOEM参入において他業種にはない3つの強みを持っています。
強み1: 実施者資格を持つスタッフが在籍している
ストレスチェックの実施者になれるのは、医師・保健師・歯科医師・看護師・精神保健福祉士・公認心理師の6職種です。EAP事業者には精神保健福祉士・公認心理師・産業医(医師)がスタッフとして在籍しているケースが多く、追加採用なしで実施者要件を満たせます。
強み2: 企業の人事・産業保健担当者との信頼関係がある
EAPサービスを導入している企業の担当者は、すでにメンタルヘルス支援への投資意識が高い層です。ストレスチェックを「EAPと組み合わせた従業員のメンタルヘルス管理の仕組み」として提案すると、追加サービスとして受け入れられやすい傾向があります。
強み3: 高ストレス者フォローとのシナジーが大きい
ストレスチェックで高ストレス者が判定された後、医師による面接指導・産業医との連携・カウンセリング紹介という流れが続きます。EAP事業者はこの「面接指導後のフォロー」まで一括で提供できるため、クライアント企業にとっての価値が非常に高くなります。
| サービスの流れ | EAP事業者が担える範囲 |
|---|---|
| ストレスチェック実施 | OEM代理店として実施(実施者:在籍の精神保健福祉士・公認心理師等) |
| 結果通知・個人フィードバック | システムによる自動通知(OEM提供元が担うケースも多い) |
| 高ストレス者の面接指導 | 在籍の産業医または提携医師が担当 |
| カウンセリング・相談窓口 | EAP事業者の主力サービスとして継続提供 |
| 集団分析・職場改善提案 | 産業保健の専門知識を活かした提案が可能 |
OEM代理店モデルの仕組み
ストレスチェックOEM代理店とは、WellMilなどのストレスチェックシステムを自社ブランド(ホワイトラベル)で提供するモデルです。EAP事業者が自前でシステムを開発する必要はなく、OEM提供元のシステムに自社ロゴ・ブランド名を付けて提供できます。
代理店の役割分担
- EAP事業者(代理店)が担う: 顧客獲得・提案・契約・実施者の提供・高ストレス者フォロー・集団分析の説明・請求管理
- OEM提供元が担う: システム開発・保守・データ管理・受検フォーム・結果通知・集団分析レポート生成・行政報告書の作成サポート
収益シミュレーション
EAP事業者がストレスチェックOEM代理店として参入した場合の収益目安です。
| クライアント規模 | 受検者数 | 代理店設定価格(目安) | 年間収益(目安) |
|---|---|---|---|
| 小規模(5社) | 各100人×5社=500人 | 350円/人 | 17.5万円 |
| 中規模(20社) | 各200人×20社=4,000人 | 300円/人 | 120万円 |
| 大規模(50社) | 各500人×50社=25,000人 | 250円/人 | 625万円 |
※上記はOEM仕入れ価格との差額マージンが収益になります。EAPサービスとのクロスセル・アップセルが発生する場合は、ストレスチェック以外の収益も加算されます。
EAP事業者が参入する際の具体的ステップ
Step 1: OEM提供元との代理店契約
WellMilなどのOEM提供プラットフォームと代理店契約を締結します。契約書には、ブランド使用権・データ管理責任・再委託の可否・解約条件などを明記します。
Step 2: 実施者の確認・登録
自社スタッフの中でストレスチェック実施者要件(医師・保健師・歯科医師・看護師・精神保健福祉士・公認心理師)を満たす者を確認し、OEM提供元のシステムに実施者として登録します。
Step 3: 料金体系の設計
クライアント規模(受検者数)に応じた料金設定を行います。EAPサービスとのセット割引を設けることでバンドル販売(セット提案)がしやすくなります。
Step 4: 既存クライアントへの提案
EAP契約企業の更新時期や衛生委員会報告のタイミングを活用して提案します。「現状の高ストレス者判定件数を把握し、EAPの活用率を高めるためにもストレスチェックとの連携が効果的」という訴求が刺さりやすいです。
Step 5: オンボーディング・年次運用
新規クライアントへの導入(オンボーディング)はOEM提供元が提供するマニュアル・テンプレートを活用します。年次の実施スケジュール・面接指導対応・行政報告書の確認はEAP事業者が主体となって管理します。
参入前に確認すべき3つのポイント
1. 実施者が「人事権を持つ者」ではないか
労働安全衛生法上、ストレスチェックの実施者は人事権(採用・配置・解雇)を持つ者がなることを禁じています。EAP事業者の場合は自社スタッフが実施者になるため問題ないケースがほとんどですが、クライアント企業の役員が兼務するような設計は避けてください。
2. 要配慮個人情報の取り扱い体制
ストレスチェックの結果は「心身の状態に関する情報」として要配慮個人情報に該当します。既存のEAP情報管理体制に加えて、ストレスチェック専用の情報管理規程・委託契約書の整備が必要です。
3. 再委託の可否を確認する
OEM提供元との契約によっては再委託を禁じているケースがあります。面接指導を外部産業医に依頼する場合など、業務の一部を第三者に委託する可能性がある場合は、事前に契約条件を確認してください。
まとめ
EAP事業者は、実施者資格を持つスタッフの在籍・企業担当者との信頼関係・高ストレス者フォローとのシナジーという3つの強みから、ストレスチェックOEM参入に最も適した業種の1つです。OEM代理店モデルを活用することでシステム投資なく参入でき、既存顧客へのアドオン提案で安定した収益基盤を構築できます。
WellMil代理店への参入や詳しい収益シミュレーションについては、下記リンクからお問い合わせください。
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