記事一覧に戻る
ストレスチェック

ストレスチェックOEM代理店の収益シミュレーション|社労士・産業保健スタッフが副収益を得る仕組み

2026年6月14日 約4分で読めます

OEM代理店として収益を得る全体像

ストレスチェックのOEM(ホワイトラベル)代理店とは、他社が開発・運営するストレスチェックシステムを自社ブランドとして顧客に提供し、利用料のマージンを得るビジネスモデルです。社労士事務所、産業保健スタッフ、健診機関などが「サービス提供者」として機能します。

従来のスポット業務(年1回の実施サポート)とは異なり、OEM代理店モデルは顧客企業のシステム利用料から毎月マージンが入るストック型収益です。顧客を積み上げるほど収益が安定します。

収益の仕組み:3つの収益モデル

OEM代理店として収益を得る方法は主に3つあります。

1. 利用料マージン型

顧客企業がシステムを使うたびに発生する利用料(受検者1人あたりの従量課金)から、一定割合のマージンを受け取るモデルです。

  • 顧客負担単価の例:600〜1,000円/人
  • 代理店マージン:顧客負担単価の30〜50%
  • 代理店受取額の例:200〜400円/人

2. 月額固定型(SaaS代理)

顧客企業に月額固定料金を設定し、そこからシステム原価を引いた差額が利益になるモデルです。

  • 顧客への請求:月額3,000〜10,000円(企業規模別)
  • システム原価:月額1,000〜3,000円
  • 代理店利益:月額2,000〜7,000円/社

3. コンサルティング込みバンドル型

ストレスチェック実施支援・集団分析解説・職場改善アドバイスをセットにした付加価値サービスとして提供するモデルです。単価が高く、社労士の専門性が差別化要因になります。

収益シミュレーション:3パターン

スモールスタート(顧客10社)

項目数値
顧客企業数10社
平均受検者数30人/社
代理店受取単価300円/人
年間収益(1回実施想定)90,000円
月額換算約7,500円

ミドルレンジ(顧客50社)

項目数値
顧客企業数50社
平均受検者数50人/社
代理店受取単価300円/人
年間収益(1回実施想定)750,000円
月額換算約62,500円

本格展開(顧客200社)

項目数値
顧客企業数200社
平均受検者数80人/社
代理店受取単価300円/人
年間収益(1回実施想定)4,800,000円
月額換算約400,000円

注意: 上記は概算です。実際の収益はパートナーシップ契約の条件・受検者数・実施頻度によって異なります。

代理店として必要な条件

法令上の要件

ストレスチェック実施者(医師・保健師、または厚生労働大臣指定の研修を修了した歯科医師・看護師・精神保健福祉士・公認心理師)を確保しているか、あるいは実施者資格を持つパートナーと連携することが必要です。代理店(事業者)としてシステムを提供することは資格不要ですが、ストレスチェック実施の責任者として名義を貸す場合は資格確認が必要です。

ビジネス上の要件

  • 顧客企業との信頼関係(既存顧問先・契約先があると有利)
  • プライバシーマーク取得またはISMSに準じた情報管理体制
  • 顧客からの問い合わせ対応体制(操作方法・法令解釈など)

最短1か月で始める手順

ステップ1:パートナープログラムへの申し込み(1〜2週間)

OEM提供元のパートナープログラムに申し込み、契約・審査を受けます。代理店としての条件(顧客管理体制・情報セキュリティ)を確認されます。

ステップ2:デモ環境での習熟(1〜2週間)

管理者画面・受検者画面・集団分析レポートの操作を習得します。顧客への説明資料もこの段階で準備します。

ステップ3:既存顧客への提案(随時)

顧問先や産業保健契約先にサービスを案内します。「50人未満の義務化(2028年4月1日施行方針)」を切り口に早期導入を促す提案が効果的です。

代理店が失敗しやすい3つのポイント

1. 実施者の確保を後回しにする

システムを紹介できても、法律上の「実施者」を確保していないと顧客企業が実施できません。事前にパートナーの産業医・保健師と連携体制を整えておくことが重要です。

2. 価格設定を間違える

市販サービスより極端に高い価格を設定すると、顧客が直接契約に走ります。「専門家によるサポート付き」という付加価値を明確にした価格設定が必要です。

3. 集団分析のフォローを省略する

ストレスチェックの法的義務は実施・通知・報告書提出ですが、顧客が本当に求めているのは「職場環境改善につながるアドバイス」です。集団分析レポートの解説・改善提案まで込みにすることで、継続率と単価が上がります。

まとめ

  • OEM代理店モデルは顧客数×受検者数×マージン単価で収益が積み上がるストック型ビジネス
  • スモールスタート(顧客10社)でも年間約9万円、顧客50社で年間約75万円の副収益
  • 代理店自体は資格不要だが、実施者(医師・保健師等)の確保が先決
  • 既存の顧問先・産業保健契約先への横展開が最速の立ち上げ方法
  • 集団分析フォロー込みのバンドル型が高単価・高継続率を実現しやすい

WellMilのOEM・代理店プログラムについて

FUNBREWが提供するWellMilは、社労士・産業保健スタッフ・健診機関向けのOEM・代理店プログラムを用意しています。独自ブランドでストレスチェックを提供できるホワイトラベル機能、集団分析レポートの自動生成、50人未満対応の簡易版厚労省マニュアル準拠設問を標準搭載しています。

よくある質問
ストレスチェックOEM代理店になるのに資格は必要ですか?
代理店になること自体に特別な資格は不要です。ただし、顧客企業から「実施者」として認められるには、医師・保健師・歯科医師・看護師・精神保健福祉士・公認心理師のいずれかの資格が必要です。社労士や人事コンサルタントは実施者にはなれませんが、実施事務従事者として補助業務を担ったり、OEMシステムを顧客企業に販売・サポートする「代理店」としての活動は資格不要で行えます。
社労士事務所でOEM代理店を始めた場合、顧問料とは別に請求できますか?
はい、可能です。ストレスチェックの実施代行・システム提供は、労務顧問契約とは別のサービスとして位置づけ、別途料金を設定している社労士事務所が多くあります。例えば月額顧問料5万円の企業に対し、ストレスチェック実施代行を年間5万円(1人1,000円×50人)で別途受注するケースが代表的です。契約書で「ストレスチェック実施サポートは別途費用」と明記しておくことを推奨します。
50人未満の事業場にも提案できますか?
はい、提案できます。2028年4月1日(予定)の義務化に向けて、50人未満事業場はむしろ今が最大のアプローチ機会です。現状は努力義務ですが、2028年の義務化を前に「早めに試行導入したい」という需要が高まっています。50人未満向けには厚生労働省版57項目(BJSQ)の無料活用を提案しつつ、集団分析・報告書作成・面接指導手配などの付加価値サービスを組み合わせることで月額3〜5万円のサポートパッケージとして提案できます。
OEM提供元との契約で注意すべき点はありますか?
主に4点を確認してください。①独占禁止条項:他社OEMとの並行契約が可能か。②解約・データ移行条件:顧客企業のデータを自社所有できるか、契約終了時にデータを持ち出せるか。③最低売上コミット:達成できない場合のペナルティ有無。④システム障害時の責任範囲:顧客への補償はOEM元負担か代理店負担か。特に②のデータポータビリティは長期的な顧客囲い込みに関わるため、契約前に必ず確認しましょう。
最初にかかる初期費用はどれくらいですか?
OEM元によって異なりますが、一般的な初期費用の構成は次の通りです:①システムカスタマイズ費用(自社ロゴ・カラー設定)0〜20万円、②研修・認定費用 0〜5万円、③営業資料・提案書テンプレート 0〜3万円(多くのOEM元が提供)。月額のランニングコストとして最低利用料が1〜3万円かかるケースもあります。ただし、WellMilのような代理店プログラムでは初期費用を抑えて始められるよう設計されているため、まずはお問い合わせで詳細を確認することをお勧めします。
代理店が獲得した顧客企業の情報は、OEM提供元に共有されますか?
OEM元との契約内容によって異なりますが、一般的にシステム上は管理者ログインの形で顧客データをOEM元側のインフラ上で管理するため、OEM元はデータへのアクセス権を持ちます。ただし、通常は「代理店が獲得した顧客への営業はOEM元は行わない」という非競合条項が設けられます。契約書の守秘義務条項と非競合条項を必ず確認し、自社の顧客情報がどの範囲で保護されるかを明確にしておきましょう。
ストレスチェックのOEM提供を始めるまでにどのくらいの期間がかかりますか?
OEM元との契約締結から最初の顧客提案まで、早ければ1〜2か月で始められます。一般的なスケジュールは:①OEM元への問い合わせ・審査(1〜2週間)、②契約締結・システム設定(2〜4週間)、③操作研修・提案書作成(2〜4週間)、④試験運用・顧客獲得活動(2〜4週間)。すでに顧客企業との関係がある社労士や産業保健スタッフであれば、既存顧客へのご提案から始めることで短期間で初収益を得られるケースもあります。
1社あたりどのくらいの工数(時間)がかかりますか?
ストレスチェックの実施時期(10〜11月が多い)前後に集中しますが、年間を通じた平均工数は1社あたり月2〜4時間程度です。内訳は:受検案内・リマインド対応(2〜3時間/年)、結果集計・高ストレス者リスト作成(1〜2時間/年)、集団分析レポート作成(2〜4時間/年)、衛生委員会報告資料作成(1〜2時間/年)。OEMシステムの自動化機能(案内メール自動送信・集計自動化)を活用することで、手作業を最小化できます。10社を担当しても月20〜40時間程度で収益化できる点がこのビジネスモデルの強みです。

この記事をシェア

WellMil代理店プログラムへのお問い合わせ

社労士・産業保健スタッフ・健診機関向けのOEM・代理店プログラムについて、詳細はWellMil代理店向けLPからお問い合わせください。

最新情報をお届けします

IT活用のヒントやお役立ち情報を定期的にお届けします。

あわせて読みたい

「ストレスチェック OEM・ホワイトラベル提供」に関連する記事です。

フランチャイズ本部がストレスチェックOEM事業を始めるガイド|加盟店への統一導入と代理店収益の仕組み

2026年7月7日

組織サーベイ会社がストレスチェックOEM事業を始めるガイド|エンゲージメントサーベイとの統合戦略と代理店収益の仕組み

2026年7月4日

大企業・グループ会社がストレスチェックを自社ブランド基盤で統一運用する方法|実施義務の単位とデータ集約の実務

2026年7月3日

ストレスチェックOEM代理店が受けるクライアント企業からよくある質問と回答マニュアル

2026年6月29日

訪問看護・在宅ケア事業者がストレスチェックOEM事業を始めるガイド|スタッフの心理的安全と代理店収益の仕組み

2026年6月29日

健康保険組合がストレスチェックOEM事業を始めるガイド|付加価値提供と代理店収益の仕組み

2026年6月25日

人事・労務SaaS会社がストレスチェックOEM事業を始めるガイド|既存顧客への付加価値提供と代理店収益の仕組み

2026年6月24日

保険会社・福利厚生事業者がストレスチェックOEM事業を始めるガイド|既存顧客への付加価値提供と代理店収益の仕組み

2026年6月24日

産業医紹介事業者がストレスチェックOEM事業を始めるガイド|既存顧客基盤を活かした代理店収益の仕組み

2026年6月23日

ストレスチェックOEM代理店の年間業務スケジュールと実施管理フロー|12か月の作業と顧客対応を完全整理

2026年6月22日

EAP事業者がストレスチェックOEM事業を始めるガイド|既存サービスとの統合と代理店収益の仕組み

2026年6月22日

社労士事務所がストレスチェックOEM事業を始めるガイド|顧問先への提案から代理店収益の仕組みまで

2026年6月21日

健診機関がストレスチェックOEM事業を始めるガイド|参入のメリット・体制構築・WellMil代理店活用法

2026年6月20日

ストレスチェックOEM代理店が押さえるべき個人情報・守秘義務ガイド|クライアント企業の健康情報を適法に扱う実務手順

2026年6月20日

ストレスチェックOEM代理店の料金設定ガイド|価格表の作り方と利益を確保するポイント

2026年6月18日

ストレスチェックOEM代理店のクライアント初回導入(オンボーディング)手順ガイド|契約締結から初回実施完了までの実務

2026年6月18日

ストレスチェックOEM代理店の集客とリード獲得ガイド|社労士・健診機関・産業医向けチャネル戦略

2026年6月17日

ストレスチェックOEM代理店のクライアント定着化と年次更新ガイド|解約防止と継続率を高める実務ノウハウ

2026年6月16日

ストレスチェックOEMを企業顧客に提案・受注するための営業ガイド|社労士・産業保健スタッフ向け

2026年6月15日
まとめ記事

ストレスチェックをホワイトラベル/OEMで提供する仕組み|代理店・社労士・産業医・健診機関向け

2026年6月13日

EAP業界の競争激化で差別化が必要!独自システムの価値とは

2026年3月18日

他社サービス依存からの脱却〜EAP事業者のシステム内製化戦略

2026年3月18日

EAP事業者がストレスチェック自社システムを持つべき3つの理由

2026年3月18日

関連記事

ストレスチェック
2026年7月7日

フランチャイズ本部がストレスチェックOEM事業を始めるガイド|加盟店への統一導入と代理店収益の仕組み

フランチャイズ本部が加盟店向けにストレスチェックをOEM代理店として提供する仕組みを解説。直営店と加盟店で異なる実施義務・統一導入の設計・料金設定・個人情報管理までまとめました。

ストレスチェック
2026年7月4日

組織サーベイ会社がストレスチェックOEM事業を始めるガイド|エンゲージメントサーベイとの統合戦略と代理店収益の仕組み

組織サーベイ・エンゲージメントサーベイ会社がストレスチェックをOEM代理店として提供する仕組みを解説。既存サーベイとの違い・統合ポイント・料金設定・2028年義務化拡大への対応戦略まで実務レベルでまとめました。

ストレスチェック
2026年7月3日

大企業・グループ会社がストレスチェックを自社ブランド基盤で統一運用する方法|実施義務の単位とデータ集約の実務

複数の事業場・グループ会社を持つ大企業向けに、ストレスチェックを自社ブランドの共通基盤で統一運用する考え方を解説。実施義務は事業場単位が原則である点、データ集約・健康経営との関係、責任分界の整理まで実務担当者向けにまとめました。

ストレスチェック
2026年6月29日

ストレスチェックOEM代理店が受けるクライアント企業からよくある質問と回答マニュアル

ストレスチェックOEM代理店(社労士・健診機関・EAP事業者等)がクライアント企業の担当者から受けるよくある質問と模範回答をまとめたマニュアルです。初回導入から年次更新まで対応できます。

相談のハードル、下げました

まずは気軽にご相談ください

「まだ具体的に決まっていない」「とりあえず話を聞きたい」でも大丈夫。プロトタイプを見ながら、一緒にアイデアを形にしていきましょう。

相談無料 オンライン対応 1週間でプロトタイプ