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システム開発

システム保守の費用相場と選び方|"守り"だけで終わらない攻めの保守運用ガイド【2026年版】

2026年3月1日 約6分で読めます
この記事でわかること
  • システム保守の作業内容と4つの種類
  • 月額保守費用の相場(規模別の目安)
  • 保守契約で確認すべき7つのポイント
  • 「安定稼働月は開発に充填」する新しい保守モデル
  • 保守会社の選び方と比較基準

システム保守とは何をするのか

システムは「作って終わり」ではありません。リリース後も、障害対応・セキュリティ更新・機能改善といった継続的なメンテナンスが必要です。なお、保守と運用の違いを正しく理解しておくことも大切です。

「保守費用が妥当かどうかわからない」「何にいくら払っているのか不透明」という声は多く、保守契約の見直しを検討する企業が増えています。

この記事では、システム保守の費用相場から契約の選び方、さらに保守費用を「攻めの投資」に変える新しいモデルまでを解説します。

保守業務の4つの分類

種類内容具体例
予防保守問題が起きる前に対処するセキュリティパッチの適用、バックアップ、サーバー監視
是正保守発生したバグや障害を修正画面のエラー修正、データ不整合の修復
適応保守環境の変化に対応するOSアップデート対応、法改正への対応(バージョン管理の詳細はこちら
改善保守機能の改善・追加を行うUI改善、新機能の追加、パフォーマンス最適化

保守契約に含まれる範囲は会社によって大きく異なります。「保守契約を結んでいるのに、ちょっとした修正にも別途見積もりが必要」というケースは珍しくありません。契約前の確認を怠ると思わぬ落とし穴にはまることがあります(保守契約の落とし穴チェックリストで詳しく解説しています)。

システム保守の費用相場

月額保守費用の目安

一般的に、システム保守の月額費用は開発費用の15〜25%(年額)が目安とされています。

開発費用年間保守費用の目安月額換算
200万円30万〜50万円2.5万〜4.2万円
500万円75万〜125万円6.3万〜10.4万円
1,000万円150万〜250万円12.5万〜20.8万円
3,000万円450万〜750万円37.5万〜62.5万円

ただしこれはあくまで目安です。保守の範囲(監視のみか、改善込みか)やシステムの複雑さによって大きく変わります。

費用の内訳

月額保守費用の内訳は、おおよそ以下の配分になります。

項目割合内容
サーバー・インフラ監視20〜30%死活監視、リソース監視、ログ監視
セキュリティ対応20〜30%パッチ適用、脆弱性対応、アップデート
障害対応15〜25%バグ修正、緊急復旧、原因調査
軽微な修正・改善15〜25%UI修正、文言変更、機能微調整
管理・レポート5〜10%月次レポート、定例MTG

保守契約で確認すべき7つのポイント

保守契約は「結んで安心」ではありません。以下の7つのポイントを必ず確認しましょう。

1. 対応範囲の明確化

「保守」という言葉の定義は会社によって異なります。監視だけなのか、軽微な修正も含むのか、機能改善まで対応するのか。曖昧なまま契約すると、後から「それは保守の範囲外です」と追加費用を請求されます。

2. 対応時間とSLA

障害発生時の対応時間(SLA)を確認しましょう。「翌営業日対応」なのか「4時間以内に初動」なのかで、ビジネスへの影響が大きく変わります。土日祝日や営業時間外の対応可否も重要です。

3. 月間対応時間の上限

多くの保守契約には「月○時間まで」という上限があります。超過した場合の単価や、繰り越しの可否を事前に確認しておきましょう。

4. セキュリティ対応の頻度

セキュリティパッチの適用頻度は「月1回」なのか「随時」なのか。脆弱性が発見された際の緊急対応フローも確認すべきです。

5. 契約期間と解約条件

最低契約期間、解約の通知期限、中途解約時のペナルティの有無を確認しましょう。引き継ぎ時のドキュメント提供義務の有無も重要です(保守引き継ぎの進め方も参照)。

6. 担当者の体制

開発した人がそのまま保守を担当するのか、別チームが対応するのか。担当者が変わると、コードの理解に時間がかかり、対応スピードが落ちます。万が一、開発会社が倒産・連絡不能になった場合のリスクも考慮しておきましょう。

7. レポートと改善提案

月次レポートの有無、内容、改善提案が含まれるかどうか。「問題なし」の一言レポートでは、保守費用の価値を実感しにくくなります。

保守費用を「攻めの投資」に変える新しいモデル

従来のシステム保守は「保険」としての役割が中心でした。障害が起きたときに対応してもらうための費用。何も起きなければ、正直に言って「払い損」と感じることもあるでしょう。

しかし最近では、安定稼働月の保守工数を新機能の開発や改善に充填するというモデルが登場しています(充填型保守モデルの詳細)。

従来型と充填型の比較

項目従来型の保守充填型の保守
安定稼働月何もしない(費用だけ発生)保守工数を開発に充填
ちょっとした改善別途見積もりが必要月額の範囲で対応
費用の価値「保険」として割り切る開発投資として可視化
経営者の満足度「何も起きなくてよかった」「今月はこの機能が追加された」

この充填型モデルでは、保守費用の中にあらかじめ開発工数が含まれています。障害対応が必要な月は保守に、安定している月は開発に工数を振り替える。どちらの月も費用がムダになりません。

FUNBREWでは、スタンダードプラン(月額10万円〜)で月5時間、プレミアムプラン(月額30万円〜)で月30時間の工数を含んでいます(各プランの詳細はこちら)。安定稼働月はこの工数をそのまま機能開発に充填できます。「保守費用がムダ」という悩みを根本から解消するモデルです。

保守会社の選び方と比較基準

保守会社を選ぶ際は、費用だけでなく以下の観点で比較しましょう。

比較項目大手SIer中小Web会社フリーランス
月額費用20万円〜3万〜30万円安価
対応スピード数日〜1週間当日〜翌営業日個人に依存
開発者=保守担当ほぼなし会社による本人のみ
安定月の開発充填なし会社によるなし
長期安定性高い中程度廃業リスク

「費用が安い」だけで選ぶと、対応の遅さやコミュニケーションコストで結果的に高くつくケースは少なくありません。内製と外注のコスパ判断基準も参考にしてください。保守はシステムのライフサイクル全体に関わるため、長期的なパートナーシップとして考えることが重要です。

保守費用が高いと感じたときの見直しポイント

現在の保守費用に疑問を感じたら、以下の3点を確認しましょう。

対応範囲と実際の稼働を照合する

契約上の対応範囲と、実際に行われた作業内容を照合します。「月額10万円で月5時間」の契約なのに、実際には月2時間しか稼働していなければ、プランの見直しか充填型モデルへの切り替えを検討すべきです。

インシデント頻度を分析する

過去1年間の障害発生回数を確認しましょう。年1〜2回程度なら、より安いプランで十分かもしれません。逆に頻繁に障害が起きているなら、根本原因の対処(リファクタリングやインフラ改善)にコストをかけた方が長期的には安くなります。

他社との相見積もりを取る

保守会社の変更はハードルが高いと感じるかもしれませんが、定期的な相見積もりは重要です。現在の保守会社に「他社で○万円の提案をもらった」と伝えるだけで、条件が改善されるケースもあります。

まとめ

システム保守は「コスト」ではなく「投資」です。適切な保守体制があれば、障害リスクを最小化しながら、ビジネスの成長を支えるシステム改善を継続的に行えます。

特に、安定稼働月に保守費用を開発に充填できるモデルは、保守費用の価値を最大化する新しい選択肢です。「毎月保守費を払っているのに何もしてもらえていない」と感じている方は、一度保守契約の見直しを検討してみてください。

FUNBREWの保守サービスの詳細もご覧ください。保守に関するご相談はお問い合わせからお気軽にどうぞ。

よくある質問
システム保守の月額費用の相場はいくらですか?
一般的には開発費用の15〜25%(年額)が目安です。月額換算で3万〜30万円程度。小規模サイトなら月3万円〜、中規模以上のシステムなら月10万円〜が相場です。
保守契約の最低期間はどのくらいですか?
多くの会社では3ヶ月〜6ヶ月の最低契約期間を設定しています。FUNBREWでは最低3ヶ月、以降は1ヶ月単位で解約可能です。
他社が開発したシステムの保守も依頼できますか?
はい、多くの保守会社が対応しています。ただし引き継ぎ時にコードの調査・ドキュメント化が必要なため、初期費用が追加でかかる場合があります。
安定稼働月に保守費用を開発に充填するとはどういう意味ですか?
障害対応やセキュリティ対応がない安定した月は、保守に割り当てた工数を新機能の開発やUI改善に振り替えられる仕組みです。保守費用がムダにならず、ビジネスの成長に活用できます。
保守契約なしで都度依頼するのとどちらが安いですか?
短期的には都度依頼の方が安く見えますが、障害が年1〜2回発生すると保守契約の年間費用を超えるケースがほとんどです。緊急対応の割増料金や業者探しの時間コストも考慮すると、保守契約の方がトータルでは安くなります。

保守費用、適正ですか?

現在の保守契約の内容と費用を確認し、適正な費用感をお伝えします。

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