記事一覧に戻る
開発

VSCode SSH接続できない・使えなくなった時の解決方法【Windows/Mac対応】

2026年5月6日 約5分で読めます

VSCode Remote SSHが突然接続できなくなった場合の原因と解決策を解説します。主な原因はホスト鍵の不一致・OpenSSHのバージョン問題・VSCode Serverキャッシュ・SSH デーモン停止・ファイアウォールの5つです。それぞれの確認手順と対処法を順番に紹介します。

VSCode SSH接続が急に使えなくなる主な原因

VSCode の Remote - SSH 拡張機能を使っていると、昨日まで動いていたのに突然接続できなくなるケースがあります。焦って再インストールする前に、原因を絞り込むことが解決への近道です。

よく起きるトラブルは次の5つに分類できます。

  • ホスト鍵(known_hosts)の不一致
  • OpenSSH クライアントのバージョン問題(Windows)
  • Remote - SSH 拡張機能のバージョン不整合
  • サーバー側の SSH デーモン停止・設定変更
  • ファイアウォール・VPN・ネットワーク変更

原因1: ホスト鍵の不一致(WARNING: REMOTE HOST IDENTIFICATION HAS CHANGED!)

サーバーを再構築したり IP アドレスを変更したりすると、known_hosts に保存された古いホスト鍵と一致しなくなりエラーが出ます。

確認方法

ターミナルで SSH 接続を試み、WARNING: REMOTE HOST IDENTIFICATION HAS CHANGED! と表示されたらこれが原因です。

対処法

Windows の場合は C:\Users\ユーザー名\.ssh\known_hosts、Mac/Linux は ~/.ssh/known_hosts を開き、該当ホスト名または IP の行を削除します。

ssh-keygen -R ホスト名またはIPアドレス

このコマンドを実行すると自動で該当行が削除されます。その後 VSCode から再接続すると、新しいホスト鍵を確認する画面が出るので「Yes」を選択してください。

原因2: Windows の OpenSSH バージョン問題

Windows に同梱されている OpenSSH クライアントが古いバージョンの場合、VSCode の Remote - SSH が期待するオプションに対応していないことがあります。特に Windows 10 の古いビルドでよく発生します。

確認方法

PowerShell で以下を実行してバージョンを確認します。

ssh -V

OpenSSH_for_Windows_7.7 以前の場合はアップデートを検討してください。

対処法

「設定」→「アプリ」→「オプション機能」→「OpenSSH クライアント」をアンインストール後、最新版を再インストールします。または Git for Windows に同梱された OpenSSH を使うよう VSCode の設定を変更する方法もあります。

VSCode の settings.json に以下を追加します。

"remote.SSH.path": "C:\\Program Files\\Git\\usr\\bin\\ssh.exe"

原因3: Remote - SSH 拡張機能のバージョン不整合

VSCode 本体や Remote - SSH 拡張機能をアップデートした直後に接続できなくなることがあります。特に、サーバー側にインストールされた VSCode Server のバージョンが古いままになっているケースです。

対処法

SSH 接続後、サーバー上の VSCode Server のキャッシュを削除してから再接続します。

rm -rf ~/.vscode-server

この操作でサーバー側のキャッシュが削除され、次回接続時に最新の VSCode Server が自動インストールされます。インストールには数分かかることがあります。

原因4: サーバー側の SSH デーモン停止・設定変更

サーバーの再起動後に SSH デーモン(sshd)が起動していない、または設定ファイルが変更されてポートや認証方式が変わった場合に接続できなくなります。

確認方法

クラウドコンソールやシリアルコンソールからサーバーにログインし、SSH デーモンの状態を確認します。

sudo systemctl status sshd

対処法

停止している場合は sudo systemctl start sshd で起動します。設定変更が原因の場合は /etc/ssh/sshd_config を確認し、ポート番号・公開鍵認証の許可設定を修正後、sudo systemctl restart sshd で再起動します。

原因5: ファイアウォール・VPN・ネットワーク変更

オフィスのネットワークポリシー変更や VPN の更新後に、SSH ポート(デフォルト 22)への接続がブロックされるケースがあります。

確認方法

ターミナルから直接 SSH 接続を試します。

ssh -v ユーザー名@ホスト名

-v オプションで詳細なログが出力されます。connect to host xxx port 22: Connection timed out と表示される場合はネットワーク・ファイアウォールが原因です。

対処法

クラウドのセキュリティグループやファイアウォール設定で SSH ポートが開放されているか確認します。VPN 接続中の場合は VPN を一時的に切断して試してみてください。

それでも解決しない場合のチェックリスト

  • VSCode 本体を最新バージョンにアップデートする
  • Remote - SSH 拡張機能を一度アンインストールして再インストールする
  • VSCode のユーザーデータキャッシュをクリアする(HelpToggle Developer Tools → Console で localStorage.clear()
  • SSH Config ファイル(~/.ssh/config)の設定を確認する
  • 別のネットワーク(スマホのテザリング等)から接続を試み、ネットワーク起因かを切り分ける
SSH 接続トラブルは「サーバー側」「クライアント側(PC)」「ネットワーク側」の3つに切り分けるのがポイントです。まずターミナルから直接 SSH コマンドを叩いてみて、VSCode の問題かどうかを確認しましょう。ターミナルでも繋がらない場合はサーバーかネットワークが原因、ターミナルでは繋がる場合は VSCode 側の設定・拡張機能の問題です。

まとめ

VSCode Remote SSH が接続できなくなった場合の主な原因と対処法をまとめます。

  • known_hosts のホスト鍵不一致 → 該当行を削除して再接続
  • Windows の OpenSSH バージョンが古い → アップデートまたは Git の SSH を使用
  • サーバー側の VSCode Server キャッシュ → ~/.vscode-server を削除
  • SSH デーモン停止 → サーバーで systemctl start sshd
  • ネットワーク・ファイアウォール → セキュリティグループ・VPN を確認

上記を順番に確認することで、ほとんどのケースは解決できます。システム開発の現場ではリモートサーバーへの SSH 接続は日常的な作業のため、トラブル時の切り分け手順を覚えておくと対応時間を大幅に短縮できます。

よくある質問
VSCode Remote SSH で「WARNING: REMOTE HOST IDENTIFICATION HAS CHANGED!」と表示されて接続できません。
サーバーのホスト鍵が変わったために起きるエラーです。ターミナルで「ssh-keygen -R ホスト名」を実行して known_hosts から古い鍵を削除してから再接続してください。Windows の場合は C:\Users\ユーザー名\.ssh\known_hosts ファイルを直接編集して該当行を削除する方法もあります。
VSCode を更新したら SSH が接続できなくなりました。
VSCode 本体のアップデートで、サーバー側にある VSCode Server のバージョンと不一致が起きているケースです。SSH でサーバーにログインして「rm -rf ~/.vscode-server」を実行し、キャッシュを削除してから VSCode で再接続してください。次回接続時に最新の VSCode Server が自動インストールされます。
ターミナルから SSH は繋がるのに VSCode からだけ接続できません。
VSCode 側の設定・拡張機能が原因である可能性が高いです。Remote - SSH 拡張機能を一度アンインストールして再インストールする、または VSCode の設定で SSH パスが正しく指定されているか確認してください。Windows の場合は「remote.SSH.path」の設定が原因のこともあります。
Windows で SSH 接続しようとすると「Bad configuration option」エラーが出ます。
Windows に同梱されている OpenSSH クライアントが古く、SSH Config ファイルの一部のオプションに対応していないためです。「設定」→「オプション機能」から OpenSSH クライアントをアップデートするか、Git for Windows に含まれる OpenSSH を使うよう VSCode の設定(remote.SSH.path)を変更してください。
接続タイムアウトになる場合はどうすれば良いですか?
「Connection timed out」の場合はネットワークまたはファイアウォールが原因です。クラウドのセキュリティグループでSSHポート(デフォルト22)が開放されているか確認してください。また「ssh -v ユーザー名@ホスト名」とターミナルで実行すると詳細なログが出力され、どの段階で止まっているかを特定できます。

この記事をシェア

開発環境・インフラのご相談はFUNBREWへ

SSH接続やサーバー設定でお困りの際は、FUNBREWの開発チームにご相談ください。システム保守・運用のご支援も承っております。

最新情報をお届けします

IT活用のヒントやお役立ち情報を定期的にお届けします。

あわせて読みたい

「システム保守・運用」に関連する記事です。

まとめ記事

システム保守の費用相場と選び方|"守り"だけで終わらない攻めの保守運用ガイド【2026年版】

24/365監視は本当に必要?費用感と業務影響度で判断する保守体制の選び方

2026年4月25日

クラウド移行で保守費用はどう変わる?AWS・GCP・Azureとオンプレ保守の費用構造比較

2026年4月25日

サーバー保守の料金相場と費用内訳|月額・年額・作業別に徹底解説【2026年版】

2026年4月16日

システム保守費用の計算方法|IPA基準15〜20%の根拠と業種別相場一覧

2026年4月14日

システム保守のコスト削減方法5選|品質を落とさず費用を最適化するコツ

2026年4月10日

システム保守の契約形態を比較|月額固定・従量制・ハイブリッドの違いと選び方

2026年4月10日

月額10万円からの保守サービスで何ができるか?FUNBREWのプラン解説

2026年4月9日

Laravel・WordPressの保守で気をつけるべきバージョン管理|EOL対応とアップデート戦略

2026年4月9日

システム保守と運用の違いとは?中小企業が知るべき基礎知識と外注のコツ

2026年4月9日

セキュリティアップデートを放置するとどうなる?実際の被害事例と今すぐできる対策

2026年4月9日

保守契約の落とし穴|「何もしてくれない」を防ぐ7つのチェックリスト

2026年4月9日

保守費用を開発投資に変える|「充填型保守」の仕組みと実例で見る投資対効果【2026年版】

2026年4月9日
まとめ記事

システム保守の費用相場と選び方|"守り"だけで終わらない攻めの保守運用ガイド【2026年版】

2026年3月1日

関連記事

システム開発
2026年4月25日

24/365監視は本当に必要?費用感と業務影響度で判断する保守体制の選び方

24/365有人監視は中小企業の保守対象のうち2〜3割しか必要ない。停止時損失と許容停止時間の2軸マトリクスで監視レベルを判定し、自動監視+オンコールで費用を半減する方法を解説。

システム開発
2026年4月25日

クラウド移行で保守費用はどう変わる?AWS・GCP・Azureとオンプレ保守の費用構造比較

クラウド移行が保守費用に与える影響を、オンプレミス保守との費用構造比較で解説。AWS/GCP/Azureそれぞれの特徴、移行後にむしろ高くなる5つのケース、保守コストを最適化する5つのコツを網羅。

開発
2026年4月16日

サーバー保守の料金相場と費用内訳|月額・年額・作業別に徹底解説【2026年版】

サーバー保守の月額料金相場(5万〜30万円)・費用内訳・作業別単価・契約形態の違いを徹底解説。「高すぎる」「安すぎて心配」を解消する適正コストの見分け方とは。

system-development
2026年4月14日

システム保守費用の計算方法|IPA基準15〜20%の根拠と業種別相場一覧

システム保守費用の計算方法をIPA基準(開発費の15〜20%/年)の根拠とともに解説。業種別の費用比率一覧や、FP法・工数ベースの算出方法、保守費用を適正化する5つのポイントまで徹底解説します。

相談のハードル、下げました

まずは気軽にご相談ください

「まだ具体的に決まっていない」「とりあえず話を聞きたい」でも大丈夫。プロトタイプを見ながら、一緒にアイデアを形にしていきましょう。

相談無料 オンライン対応 1週間でプロトタイプ