開発の相談をお断りするのは主に2つの場合です。ひとつは予算が足りないとき。10万円ほどの規模だと、開発や修正に入る前の準備で予算が尽きてしまいます。もうひとつは要件の詳細が出せないときで、概算のお見積もりしか出せないためです。
開発会社に相談したのに断られた、あるいは見積もりが返ってこなかった。そういう経験をお持ちの方もいると思います。この記事では、FUNBREWが実際にどういう相談をお断りしているのかを書きます。断る理由がわかれば、次に相談するときに何を用意すればよいかも決まります。門前払いの基準を並べるのではなく、そこを目的にした記事です。
お断りするのは、主に2つの場合
引き継ぎ案件で受けられないケースについては他社システムの引き継ぎを引き受けなかったケースに書きました。ここでは、それ以外の一般的な開発相談についてです。理由は大きく2つに絞られます。
1. 予算が足りないとき
これがいちばん多い理由です。金額の話は生々しいので避けられがちですが、避けても発注側の役に立たないので書きます。
10万円ほどの規模になると、開発や修正までの準備の段階で予算が尽きてしまいます。ここが重要なところで、「10万円ぶんの開発ができない」のではありません。開発に入る前にやることが必ずある、という話です。
既存のシステムであれば、どこに何が書かれているかを調べる必要があります。新規であれば、何を作るかを整理し、環境を用意します。この準備は規模に比例して小さくなるわけではなく、どんなに小さな依頼でもある程度は必ず発生します。総額が小さいほど、この固定的な部分が占める割合が大きくなり、肝心の開発に回せる分が残らなくなります。
2. 要件の詳細が出せないとき
もうひとつは、作りたいものの詳細が出てこない場合です。この状態では概算のお見積もりしか出せません。概算だけでご発注いただくと、着手後に「これも入っていると思っていた」という食い違いがほぼ確実に起きます。お互いにとって不幸なので、その段階ではお断りする形になります。
ただし、ここは誤解されやすいところです。「まだ何も決まっていない」状態の相談は歓迎しています。決まっていないことと、詳細が出せないことは違います。前者は一緒に決めていけますが、後者は「決める材料がこちらにも相手にも無い」状態です。
断られないために、発注側ができること
予算が小さい場合に取れる道
予算が限られている場合、いくつか現実的な進め方があります。
- やることを1つに絞る —— 複数の困りごとをまとめて相談するより、いちばん困っている1点に絞ると、準備の範囲も小さくなります。
- 今あるものを見せる —— 既存のシステムやコード、資料が出せると、調査にかかる分が減ります(システム引き継ぎで用意する資料は何か)。
- 予算の上限を先に伝える —— 金額を伏せて相談するより、上限を示してその範囲でできることを聞く方が早く進みます。
詳細が出せない場合に取れる道
作りたいものが固まっていない段階なら、そのことを正直に伝えたうえで、予算と納期の見当だけを持って相談してください。この2つがあれば、どこまでやれるかの当たりをつけられます。相談の段階で何を書けばよいかは開発の相談メールに何を書けば話が早いかにまとめました。
なお、詳細を詰める作業そのものをご依頼いただくこともできます。要件を整理する工程には工数がかかりますが、そこを独立した仕事として進めれば、その後の見積もりの精度は上がります。小規模な依頼で何を取り交わすかは小規模なシステム開発で契約書は必要かをご覧ください。
断られたときに、発注側が知っておくとよいこと
断りは「できない」ではなく「その条件では合わない」
お断りする場合でも、そのシステムが作れないという意味ではありません。提示された予算や情報の範囲では、責任を持って引き受けられないという判断です。条件が変われば話は変わります。
ですので、断られた場合は「何が足りなかったのか」を聞いてみてください。予算なのか、情報なのか、時期なのか。それが分かれば、次の相談で埋められます。
無理に受けた場合に何が起きるか
予算が合わないまま引き受けると、しわ寄せは必ずどこかに出ます。実際にFUNBREWでも、値下げを受け入れた案件で工数が苦しくなり、本来できたはずの提案ができなかったことがあります(値下げを受け入れた開発会社に何が起きたか)。断られる方が、悪い形で受けられるよりましな場合があります。
まとめ
FUNBREWが開発の相談をお断りするのは、主に予算が足りないときと、要件の詳細が出せないときです。前者は「10万円ぶんの開発ができない」のではなく、開発に入る前の準備で予算が尽きてしまうという構造によるものです。後者は概算しか出せず、着手後の食い違いが避けられないためです。
どちらも、発注側が動けば変わります。予算が小さいならやることを1つに絞る、今あるものを見せる、上限を先に伝える。詳細が出せないなら、予算と納期の見当だけを持って相談する。それだけで、受けられる相談になることがあります。
まずは現状をお聞かせください。お問い合わせよりご連絡ください。
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