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システム保守

PHPバージョンアップの費用はいくらか|金額を左右する4つの要因と、定額で頼む方法

2026年8月12日 約5分で読めます
この記事でわかること
  • 「PHPバージョンアップの相場」が調べても出てこない理由
  • 金額を左右する4つの要因
  • 実際にどんな作業が発生するのか
  • 見積もりを待たずに金額を決める方法

PHPのバージョンを上げたいんだけど、いくらかかるんだろう。 検索しても「規模によります」ばかりで、金額が全然分からない。 社内で予算を通したいのに、これじゃ稟議が書けない。

「相場」を調べても出てこないのには理由があります

「PHP バージョンアップ 費用」で検索すると、たいてい「規模によります」「要お見積り」に行き着きます。 不親切に見えますが、これには理由があります。

同じ「PHP 7から8へ」でも、作業量が10倍以上違うことが普通にあるからです。

たとえば同じ規模のシステムでも、

  • 素直に作られていて、フレームワークの標準に沿っている → 数日で終わることもある
  • 独自の書き方が積み重なっていて、廃止された関数を大量に使っている → 数ヶ月かかることもある

見積もりを出す側は、中を見るまで本当に分からないのです。 だから「規模によります」としか書けない。そして依頼する側は、 金額が分からないまま相談するしかない——ここで止まってしまいます。

金額を左右する4つの要因

見積もりが出るまでの間、自分で当たりをつけるための材料をお伝えします。

要因1: 今のバージョンと、上げ先のバージョンの差

バージョンの差が大きいほど、途中で廃止された書き方が多く含まれます。

PHP 7.4 から 8.0 への1段階なら、変更点は限られます。 一方で PHP 5系から8系へ一気に上げる場合は、間に何度も大きな変更が入っているため、 修正が必要な箇所が桁違いに増えます。

各バージョンのサポート状況は別記事にまとめています。 → PHPサポート終了日カレンダー

要因2: フレームワークを使っているか

フレームワークを使っている場合、フレームワーク自体のバージョンアップも必要になります。 そして多くの場合、こちらのほうが本体より大変です。

  • Laravel、CakePHP、Symfony などを使っている → フレームワークの移行が別途必要
  • フレームワークを使っていない(素のPHP) → 影響範囲は限定的だが、共通処理が自作なので確認箇所が多い
  • 独自フレームワーク → 中を読まないと本当に分からない。作った人の設計に依存する

要因3: 自動テストがあるか

これが最も費用を左右する要因かもしれません。

自動テストがあれば、修正したあと「壊れていないか」を機械が確認できます。 無ければ、人が画面を一つずつ触って確認するしかありません。 この確認作業が、バージョンアップの工数の大部分を占めることがあります。

「テストがない」のは珍しいことではなく、むしろ古いシステムでは普通の状態です。 その前提で見積もる必要がある、ということです。

要因4: 外部サービスとの連携があるか

決済、地図、メール配信、SMS、外部システムとのAPI連携。 これらは相手側の仕様変更が絡むため、PHPのバージョンアップだけでは終わらないことがあります。 古いライブラリが新しいPHPで動かず、かつ新しいライブラリは使い方が変わっている、というケースです。

実際にどんな作業が発生するのか

「バージョンを上げる」という一言の中身は、だいたい次のようになります。

  1. 現状の把握 — 何がどのバージョンで動いているか、どのライブラリを使っているかを洗い出す
  2. 影響範囲の調査 — 廃止された書き方、動かなくなる箇所を機械的に検出する
  3. 検証環境の構築 — 本番と同じ構成で、新しいPHPが動く環境を用意する
  4. 修正 — 検出した箇所を直す
  5. 動作確認 — 全画面・全機能を確認する(テストが無ければここが最も重い)
  6. 切り替え — 業務時間外に本番を切り替え、問題があれば戻せるようにしておく

1〜3の準備段階だけで、全体の3〜4割を占めることも珍しくありません。 「修正するだけ」ではないことが、金額の分かりにくさにつながっています。

見積もりを待たずに金額を決める方法

ここまで読んで、「結局いくらなのか分からない」と思われたかもしれません。 そのとおりです。中を見るまで分からないというのが正直なところです。

そこで弊社では、順番を逆にしました。

金額を先に決めていただき、その金額でできることを私たちが組み立ててご提示します。

内容 金額
応急処置 脆弱性の対応・不具合の修理・現状のドキュメント化 30万円
延命・改修 PHP 8系へのバージョンアップ・主要機能の改修 100万円
部分リプレース 中核機能をLaravelで作り直し・データ移行 300万円

バージョンアップが目的であれば、多くの場合は100万円のパックが該当します。 規模が小さければ30万円のパックで収まることもあります。

進め方はこうです。

  1. NDAを締結し、ソースコードを拝見します
  2. 3営業日で「どのパックが妥当か」「その予算で何ができるか」をお答えします(無料)
  3. 一覧に合意いただいてから着手します
  4. 合意した範囲を超える追加請求はいたしません

予算内に全部が入らない場合は、正直に「ここまでは今回、ここから先は次期」とお伝えします。 無理に詰め込んで中途半端に終わるほうが、お互いにとって損だからです。

PHPレスキュー(古いPHPシステムの定額改修)の詳細を見る

ヒント

相談する前に、これだけ分かっていると話が早く進みます。

  • 現在のPHPのバージョン(確認方法はこちら
  • フレームワークを使っているか、使っているなら何か
  • ソースコードが手元にあるか、サーバーから取得できるか
  • 画面数のおおよその感覚(正確でなくて構いません)

分からなくても大丈夫です。ソースコードさえあれば、こちらで調べられます。

まとめ

  • 「PHPバージョンアップの相場」が出てこないのは、同じ規模でも作業量が10倍以上違うことがあるため
  • 金額を左右するのは「バージョンの差」「フレームワーク」「自動テストの有無」「外部連携」の4つ
  • 工数の大部分は修正ではなく、準備と動作確認が占める
  • 見積もりを待てない場合は、先に予算を決めてしまうという選択肢がある

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