- PHP各バージョンのサポート終了日(公式情報)
- 「アクティブサポート」と「セキュリティサポート」の違い
- 自社システムのPHPバージョンを確認する方法
- サポートが終わったあと、実際に何が起きるのか
- 対応の選択肢と、それぞれの費用感
うちのシステム、PHPのバージョンっていくつだっけ…? サーバー会社から「バージョンアップのお願い」ってメールが来てるけど、 これって放っておくとどうなるんだろう。
PHPのサポート終了日 一覧(2026年8月時点)
まず、現在サポートされているバージョンです。
| バージョン | リリース日 | アクティブサポート終了 | セキュリティサポート終了 |
|---|---|---|---|
| PHP 8.2 | 2022年12月8日 | 2024年12月31日(終了済み) | 2026年12月31日 |
| PHP 8.3 | 2023年11月23日 | 2025年12月31日(終了済み) | 2027年12月31日 |
| PHP 8.4 | 2024年11月21日 | 2026年12月31日 | 2028年12月31日 |
| PHP 8.5 | 2025年11月20日 | 2027年12月31日 | 2029年12月31日 |
そして、すでにサポートが終了しているバージョンです。
| バージョン | サポート終了日 |
|---|---|
| PHP 8.1 | 2025年12月31日 |
| PHP 8.0 | 2023年11月26日 |
| PHP 7.4 | 2022年11月28日 |
| PHP 7.3 | 2021年12月6日 |
| PHP 7.2 | 2020年11月30日 |
| PHP 7.1 | 2019年12月1日 |
| PHP 7.0 | 2019年1月10日 |
| PHP 5.6 | 2018年12月31日 |
出典: PHP公式 Supported Versions / PHP公式 Unsupported Branches(2026年8月12日確認)
2026年8月時点で、いちばん期限が近いのは PHP 8.2 です。 セキュリティサポートの終了は2026年12月31日。残り約4か月半です。
PHP 8.2 は2022年12月のリリースなので、「そんなに古くない」という感覚を持たれることが多いのですが、 サポート期間は各バージョン一律で決まっているため、リリースから4年で終わります。
「アクティブサポート」と「セキュリティサポート」は違います
表に2種類の日付があるのは、PHPのサポートが2段階になっているためです。
アクティブサポート(リリースから約2年) バグ報告が修正され、セキュリティ問題も修正される期間です。通常の運用で問題が起きたとき、 「PHP本体側の不具合でした」というケースに対応してもらえます。
セキュリティサポート(さらに約2年) セキュリティ上の問題だけが修正される期間です。通常のバグは修正されません。 動作の不具合が見つかっても、PHP側では直りません。
そして、この期間も過ぎるとEOL(End of Life)です。 新たに発見されたセキュリティ上の問題があっても、修正が提供されません。
自社システムのPHPバージョンを確認する方法
いくつか方法があります。上から順に試してみてください。
方法1: サーバーの管理画面で確認する
レンタルサーバーをお使いの場合、コントロールパネルに「PHPバージョン切替」のような 項目があります。そこに現在のバージョンが表示されています。
方法2: コマンドで確認する(SSHでサーバーに入れる場合)
php -v
方法3: 確認用のファイルを置く
以下の内容のファイルを phpinfo.php などの名前で公開ディレクトリに置き、
ブラウザでアクセスするとバージョンが表示されます。
<?php phpinfo();
方法3を使った場合、確認が終わったら必ずファイルを削除してください。
phpinfo() はサーバーの構成情報を詳しく表示するため、公開したままにするのは危険です。
方法4: 開発を依頼した会社に聞く
いちばん確実です。ただ、この記事にたどり着いた方の中には 「その会社と連絡が取れない」という状況の方もいらっしゃるかもしれません。 その場合は方法1〜3をお試しください。
サポートが終わったあと、実際に何が起きるのか
「サポートが終了した瞬間にシステムが止まる」ということはありません。 PHP 5系で動き続けているシステムも、実際に存在します。
起きるのは、次のようなことです。
1. 新しく見つかった脆弱性が修正されない
これが最も直接的な影響です。PHP本体に新しいセキュリティ上の問題が見つかっても、 サポートが終了したバージョンには修正が提供されません。自分たちで対処するか、 バージョンを上げるしかなくなります。
2. サーバー会社側の都合で、ある日使えなくなることがある
レンタルサーバーやクラウドの事業者は、古いPHPの提供を段階的に終了していきます。 事前に告知はありますが、期限までに対応しないとサイトが表示されなくなることがあります。 「サーバー会社からメールが来ている」という状態は、この段階に入っているサインです。
3. 使っているライブラリが更新できなくなる
新しいバージョンのライブラリは、新しいPHPを前提にしています。 古いPHPのままだと、ライブラリ側の脆弱性が修正されても取り込めない、という 二重の詰まりが起きます。
4. 対応できる会社が減っていく
古い書き方に対応できるエンジニアは年々減ります。困ってから探すと、 選択肢が少なく、価格の交渉もしづらくなります。
対応の選択肢は、だいたい3つです
選択肢1: バージョンだけ上げる
コードの互換性を確認し、動かなくなる箇所を直して、PHPのバージョンを上げます。 システムの作りが素直であれば、これがいちばん短期間で終わります。
ただし、PHP 5系や7系前半から一気に8系へ上げる場合、 書き方が使えなくなっている箇所(廃止された関数、引数の扱いの変更など)が 多数出てくるため、確認と修正に相応の時間がかかります。
選択肢2: 一部だけ作り直す
「バージョンを上げるだけでは限界がある」という判断になった場合、 使用頻度の高い機能から順にモダンな構成へ作り直します。 既存のデータは引き継いだまま、機能単位で段階的に切り替えていく方法です。
選択肢3: 何もしない(意識的に選ぶ場合)
来年で使わなくなることが決まっているシステムなら、これも選択肢です。 ただし**「決めていないから何もしていない」と「決めた上で何もしない」は違います。** 前者は、サーバー会社の都合で突然対応を迫られる可能性が残ります。
費用の目安
「いくらかかるのか分からないから動けない」というご相談を、非常に多くいただきます。
弊社では、この「見積もりが出るまで判断できない」という状態をなくすために、 金額を先に決めた定額のパックをご用意しています。
| 内容 | 金額 | |
|---|---|---|
| 応急処置 | 脆弱性の対応・不具合の修理・現状のドキュメント化 | 30万円 |
| 延命・改修 | PHP 8系へのバージョンアップ・主要機能の改修 | 100万円 |
| 部分リプレース | 中核機能をLaravelで作り直し・データ移行 | 300万円 |
金額は先に決まっているので、見積もりを待つ必要がありません。 診断で決めるのは「その金額で何ができるか」です。
→ PHPレスキュー(古いPHPシステムの定額改修)の詳細を見る
まず自分のバージョンを確認してみてください。
- 8.4 / 8.5 … 当面は問題ありません
- 8.3 … 2027年末まで。来年あたりから計画を
- 8.2 … 2026年12月31日まで。今年中の対応をおすすめします
- 8.1以前 … すでにサポートが終了しています。優先度は高めです
まとめ
- PHPのサポートは、リリースから約2年のアクティブサポートと、さらに約2年のセキュリティサポートの2段階
- 2026年8月時点で最も期限が近いのは PHP 8.2(2026年12月31日)
- PHP 8.1以前はすでにサポートが終了している
- サポート終了で即座に止まるわけではないが、脆弱性が修正されなくなり、サーバー会社の都合で使えなくなることがある
- 対応は「バージョンを上げる」「一部を作り直す」「意識的に何もしない」の3つ
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