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システム開発

老朽化システム刷新の「Phase 1調査」中身を実物公開|画面棚卸しサンプル付きで解説

2026年4月25日 約7分で読めます
この記事でわかること
  • FUNBREWの画面単価方式における「Phase 1調査」の具体的な作業内容
  • Phase 1調査の成果物(画面棚卸し表・優先順位マトリクス・Phase 2見積もり)の実物サンプル
  • Phase 1調査だけで終わるケース・Phase 2刷新へ進むケースの判断基準
  • 調査費用(¥50,000〜/画面)の内訳と期間の目安
  • 大規模刷新を「失敗できない」状態から「合理的に判断できる」状態に変える進め方
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「Phase 1だけ発注できる」が画面単価方式の最大の特徴

システム刷新の見積もりを依頼すると、いきなり「総額3,000万円・期間1年」のような大きな数字が返ってくることがあります。しかし、現行システムの全体像も、本当に刷新すべき画面の特定も終わっていない段階で、その金額が妥当かを判断するのは経営者にとって極めて困難です。

FUNBREWの老朽化システム刷新サービスでは、見積もりを「Phase 1(調査)」と「Phase 2(刷新実装)」に明確に分離し、画面単位(¥50,000〜/画面)で発注できる仕組みにしています。Phase 1だけを単独で発注し、その結果を見てPhase 2を進めるかどうかを判断できる——これが画面単価方式の最大の特徴です。

本記事では、その「Phase 1調査」の中身を、実物サンプル付きで公開します。発注前に「何が成果物として返ってくるのか」を明確にイメージできるようにすることが目的です。刷新全体の進め方は老朽化システム刷新ガイドもあわせてご覧ください。

Phase 1調査で行う5つの作業

Phase 1調査では、以下の5つを順に実施します。

ステップ作業内容主な成果物
1. 画面棚卸し現行システムの全画面をリスト化し、利用頻度・重要度を評価画面棚卸し表
2. 技術構成調査言語/フレームワーク/DB/外部連携/インフラの現状把握技術スタック調査票
3. 業務影響度評価各画面が業務に与える影響度を3段階で評価業務影響度マッピング
4. 刷新優先順位の提案「廃止/統合/刷新/温存」の4分類で優先順位を提示優先順位マトリクス
5. Phase 2見積もり刷新対象画面ごとの工数試算と費用見積もり画面別Phase 2見積書

調査範囲は依頼内容に応じて調整可能です。「全画面の棚卸しだけ依頼したい」「特定の業務領域だけ重点的に見てほしい」といった部分発注も受け付けています。

実物サンプル①:画面棚卸し表

架空の中規模販売管理システム(30画面)を例に、Phase 1調査で実際に作成する画面棚卸し表のフォーマットを公開します。

画面ID画面名画面区分月間PV主要利用者業務重要度技術的負債
01ログイン認証1,200全ユーザー中(旧フレームワーク)
02ダッシュボードトップ1,200全ユーザー高(テーブル直書き)
03顧客一覧マスタ800営業高(ページング遅延)
04顧客詳細マスタ3,500営業
05顧客新規登録マスタ120営業
06商品マスタ一覧マスタ450商品管理
07受注一覧トランザクション2,800受注担当最高高(N+1問題あり)
08受注詳細トランザクション4,200受注担当最高
09受注新規登録トランザクション250受注担当最高高(バリデーション不足)
10請求書発行帳票180経理最高高(PDF生成失敗あり)
11〜30(省略)

この表は、現行システムのリポジトリ調査・既存ドキュメント・アクセスログ解析・現場ヒアリングを組み合わせて作成します。「実際にはほとんど使われていない画面」「逆に使い倒されているのに技術的負債が多い画面」を可視化することが目的です。

画面棚卸しで意外と多いのが「誰も使っていない画面が10〜20%混ざっている」ケースです。これを刷新対象から外すだけで、Phase 2の費用が数十万円〜100万円単位で減ることがあります。「全部作り直す」前提を疑うことが、刷新コストを最適化する第一歩です。

実物サンプル②:刷新優先順位マトリクス

画面棚卸しの結果をもとに、各画面を「業務重要度 × 技術的負債」の2軸でマッピングします。

技術的負債:高技術的負債:中技術的負債:低
業務重要度:最高最優先で刷新(受注一覧/請求書発行)Phase 2前半で刷新(受注詳細)温存(受注新規登録)
業務重要度:高Phase 2後半で刷新(顧客一覧/ダッシュボード)温存(顧客詳細/商品マスタ)温存(ログイン)
業務重要度:中以下廃止/統合検討廃止/統合検討温存

このマトリクスを使えば、「30画面のうち、本当に最優先で刷新すべきは10画面」「他の20画面は温存または廃止可能」のように、刷新対象の絞り込みが定量的にできます。

「全画面を一気に作り直す」と考えていた現状から、「優先10画面だけPhase 2でモダン化し、残りは段階的に対応する」という判断が可能になります。これが画面単価方式の本質です。

実物サンプル③:Phase 2見積書

優先順位マトリクスで特定した刷新対象画面について、Phase 2の見積もりを画面ごとに提示します。

画面ID画面名刷新内容想定工数Phase 2費用
07受注一覧N+1解消・ページング再設計・UI刷新5人日20万円
10請求書発行PDF生成エンジン入れ替え・テンプレート整理4人日16万円
03顧客一覧検索機能拡張・ページング遅延解消3人日12万円
02ダッシュボードサマリー集計クエリ最適化・UI刷新3人日12万円
...(省略)
10画面合計40人日160万円

「総額3,000万円・期間1年」という大きな見積もりではなく、「10画面・160万円・3ヶ月」という具体的な数字が提示されます。経営判断のしやすさが大きく変わります。

Phase 1調査だけで終わるケース・Phase 2へ進むケース

Phase 1調査の結果を見て、Phase 2刷新に進むかどうかは発注者が判断します。実際の現場では、以下の判断パターンが多いです。

Phase 1だけで完了するケース

  • 刷新の必要性が低いと判明: 棚卸しの結果、技術的負債が思ったより小さく、現行システムの維持で十分と判断
  • 事業環境の変化: 調査中に業務側の変更が発生し、刷新計画自体を見直す必要が生じた
  • 社内資料として活用: Phase 1の成果物を社内の意思決定資料として活用し、刷新自体は数年先に再検討

このケースでも、Phase 1の費用(画面数 × ¥50,000〜)だけで完結するため、無駄な投資になりません。

Phase 2へ進むケース

  • 優先10画面の刷新だけ実施: マトリクスで特定した最優先画面のみPhase 2で刷新
  • 段階的に全画面刷新: 半年に5画面ずつ、業務影響を最小化しながら段階的に進める
  • 並走で運用継続: 既存システムを稼働させながら、刷新対象画面のみ新環境に移行

Phase 1調査の費用と期間

Phase 1調査の費用と期間は、調査対象の画面数によって決まります。

画面数費用目安期間目安
10画面50万円〜2〜3週間
30画面(中規模)150万円〜4〜6週間
50画面(中〜大規模)250万円〜6〜8週間
100画面以上(大規模)500万円〜10週間〜

画面数が確定していない場合は、無料の事前ヒアリング(30分)でおおよその規模感を把握し、その上で正式見積もりを提示します。

FUNBREWのPhase 1調査の特徴

1. 成果物がそのまま社内資料として使える

画面棚卸し表・優先順位マトリクス・Phase 2見積書はすべてExcel/PDFで納品します。経営会議や予算稟議で「数字とエビデンスを揃えた説明資料」としてそのまま使える形に整えています。

2. Phase 2は他社発注も可能

Phase 1の成果物には特定ベンダー固有の内容を含めません。Phase 2刷新を別の開発会社に発注したい場合も、Phase 1の成果物を引き渡せばスムーズに進められます。「ベンダーロックインを避けたい」という発注者のニーズに応えています。

3. 現場ヒアリングを必ず含める

ソースコードとドキュメントだけでは見えない「実際の使われ方」「現場の困りごと」を、業務担当者へのヒアリング(1〜3名 × 30分〜1時間)で必ず取得します。コードからは読み取れない暗黙知を成果物に反映します。

Phase 1調査は「調査」のように聞こえますが、実態は「経営判断のための数字とエビデンスを揃える作業」です。50万円の調査費で1,000万円規模の刷新判断ができるなら、投資効率は極めて高い。「いきなり大規模刷新を発注するのが怖い」という方こそ、まずPhase 1から始めてください。

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まとめ

FUNBREWのPhase 1調査は、「いきなり大規模刷新を発注するのが怖い」という発注者の不安に応える仕組みです。¥50,000〜/画面の調査費で、刷新の必要性・優先順位・正確な見積もりが手に入ります。

  • 調査だけで終わってもよい(無駄な投資にならない)
  • Phase 2は他社にも発注できる(ベンダーロックインなし)
  • 成果物は社内資料としてそのまま使える

「老朽化システムをどう扱うべきか判断できない」という段階の方は、まずPhase 1調査からご相談ください。老朽化システム刷新サービスの詳細もあわせてご覧ください。

Phase 1調査のお見積もり・無料ヒアリングはお問い合わせからどうぞ。

よくある質問
Phase 1調査だけ発注して、Phase 2を別の会社に依頼することは可能ですか?
可能です。Phase 1の成果物(画面棚卸し表・優先順位マトリクス・Phase 2見積書)には特定ベンダー固有の内容を含めないため、他社へそのまま引き渡せます。ベンダーロックインを避けたい発注者のニーズに応える設計です。
Phase 1調査の費用と期間の目安は?
画面数によります。10画面で50万円〜・2〜3週間、30画面(中規模)で150万円〜・4〜6週間、50画面で250万円〜・6〜8週間、100画面以上で500万円〜・10週間〜が目安です。事前に画面数が不明な場合は無料ヒアリングで規模感を把握してから正式見積もりを提示します。
現行システムの仕様書がなくても調査可能ですか?
可能です。ソースコード解析・既存ドキュメントの整理・現場担当者へのヒアリング(1〜3名×30分〜1時間)を組み合わせて画面棚卸しを作成します。コードからは読み取れない暗黙知も成果物に反映します。
Phase 1調査の結果、刷新する必要がないと判明したらどうなりますか?
Phase 1の費用だけで完結します。「現行システムを当面維持する」という判断も含めてPhase 1の成果物にまとめます。無駄な投資にならないよう、調査の段階で意思決定材料を整える設計になっています。
全画面ではなく特定の業務領域だけ調査することはできますか?
可能です。「販売管理だけ」「受注業務まわりだけ」など、対象領域を絞った部分発注を受け付けています。優先課題が明確な場合は調査範囲を絞ることでコストと期間を抑えられます。

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