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AI・DX

AWS vs Azure vs GCP|クラウドインフラ徹底比較【2026年版】

2026年3月8日 約4分で読めます
この記事でわかること
  • AWS・Azure・GCPの3大クラウドの特徴と違い
  • サービス別の比較(コンピューティング・DB・AI等)
  • 費用シミュレーション(中小企業の典型的な構成)
  • 企業規模・用途別のおすすめクラウド
  • マルチクラウド・ハイブリッドクラウドの考え方

3大クラウドの概要

項目 AWS Azure GCP
提供企業 Amazon Microsoft Google
世界シェア 31%(1位) 25%(2位) 11%(3位)
リージョン数 33 60+ 40
東京リージョン ○(2011年〜)
大阪リージョン
サービス数 200以上 200以上 150以上
無料枠 12ヶ月 12ヶ月 90日$300クレジット

サービス別の比較

コンピューティング(仮想サーバー)

比較項目 AWS (EC2) Azure (VM) GCP (Compute Engine)
最小構成の月額 約$8 約$8 約$6
オートスケーリング
スポット/プリエンプティブル 最大90%OFF 最大80%OFF 最大91%OFF
コンテナ ECS, EKS AKS GKE(最も高評価)
サーバーレス Lambda Functions Cloud Functions

データベース

比較項目 AWS Azure GCP
RDB(MySQL/PostgreSQL) RDS, Aurora Azure Database Cloud SQL
NoSQL DynamoDB Cosmos DB Firestore, Bigtable
データウェアハウス Redshift Synapse BigQuery(最も人気)
キャッシュ ElastiCache Azure Cache Memorystore

AI・機械学習

比較項目 AWS Azure GCP
AI基盤 SageMaker Azure ML Vertex AI
自然言語処理 Comprehend Cognitive Services Cloud NLP
画像認識 Rekognition Computer Vision Vision AI
音声認識 Transcribe Speech Services Speech-to-Text
生成AI Bedrock (Claude等) Azure OpenAI (GPT-4) Gemini
AI分野の評価 ◎(OpenAI連携) ◎(自社AI研究)
💬
クラウド選びで最も重要なのは「自社のエンジニアが使い慣れているか」です。3大クラウドは機能面では大きな差がなく、どれを選んでもやりたいことは実現できます。エンジニアのスキルセットに合ったクラウドを選ぶのが、導入速度・運用品質の両面で最適です。エンジニアがいなければ、AWSのパートナー企業数が最も多いのでサポートを受けやすいです。

費用シミュレーション

中小企業の典型的な構成(Webアプリケーション)

構成: Webサーバー2台 + DB + ストレージ + CDN

項目 AWS Azure GCP
Webサーバー(2台) 約$120/月 約$120/月 約$100/月
データベース 約$50/月 約$50/月 約$45/月
ストレージ(100GB) 約$2.3/月 約$2/月 約$2/月
CDN(100GB転送) 約$8.5/月 約$8/月 約$8/月
ロードバランサー 約$20/月 約$20/月 約$20/月
月額合計 約$200 約$200 約$175
年額(1RI/CUD適用後) 約$1,700 約$1,700 約$1,500

ポイント: 同スペックならGCPがやや安い傾向。ただし、リザーブドインスタンス(AWS/Azure)やCUD(GCP)の割引率、実際のトラフィック量で変わるため、必ず見積もりツールで比較してください。

無料枠の比較

項目 AWS Azure GCP
期間 12ヶ月 12ヶ月 90日($300クレジット)
仮想サーバー t2.micro 750h/月 B1s 750h/月 e2-micro 常時無料
ストレージ S3 5GB Blob 5GB Cloud Storage 5GB
DB RDS 750h/月
常時無料枠 Lambda等 Functions等 BigQuery 1TB/月等

用途別おすすめ

用途 おすすめ 理由
Webアプリ全般 AWS パートナー・事例が最も豊富
Microsoft系連携 Azure Active Directory, Office 365統合
データ分析・AI GCP BigQuery・Vertex AIが強力
スタートアップ GCP or AWS スタートアップ支援プログラムが充実
エンタープライズ AWS or Azure 実績・サポート体制
機械学習 GCP TPU、Vertex AI、研究成果の反映
ゲーム開発 AWS GameLift等のゲーム特化サービス

クラウド移行の進め方

Phase 1: アセスメント(2〜4週間)

  • 現在のインフラ構成・コストの棚卸し
  • クラウド移行の対象システムの優先順位決定
  • 各クラウドの見積もり取得・比較

Phase 2: PoC(1〜2ヶ月)

  • 小規模なシステム(社内ツール等)で試験移行
  • パフォーマンス・コスト・運用性を検証

Phase 3: 本番移行(2〜6ヶ月)

  • 移行計画の策定(並行稼働→切替の計画)
  • データ移行・アプリケーション移行
  • 負荷テスト・障害テスト
💬
「AWS・Azure・GCPどれがいい?」の答えは「どれでもいい」が正直なところです。3大クラウドは機能面でほぼ同等。決め手は①エンジニアのスキル、②既存環境との親和性(Microsoft系→Azure、Google系→GCP)、③パートナー企業の有無、の3点。迷ったらAWSが最も情報・パートナーが多く、困ったときに助けを得やすいです。

まとめ

  • AWS(シェア1位)・Azure(Microsoft連携)・GCP(データ/AI最強)の3強
  • 機能面の差はほとんどない。エンジニアのスキルと既存環境で選ぶ
  • 中小企業の典型構成で月額$175〜200程度
  • 迷ったらAWS(パートナー数最多で情報が豊富)
  • まず無料枠でPoCを実施し、使い勝手を確認してから本番移行

クラウド選定・移行のご相談は、お問い合わせからお気軽にどうぞ。

よくある質問
AWS・Azure・GCPの中で中小企業に最もおすすめはどれですか?
既存のMicrosoft製品(Office 365・Teams)を使っている場合はAzureが最もコストメリットがあります。Webサービスやスタートアップの場合はAWSのマネージドサービスの豊富さが強みです。データ分析やAI活用を重視するならGCP(BigQuery・Vertex AI)が適しています。まず「何のためにクラウドを使うか」という目的で絞り込むのが最善策です。
AWS・Azure・GCPの料金の違いは?コスト比較の基準は?
3社ともコンピューティング・ストレージ・転送量で従量課金が基本です。目安として同スペックのVMは月額1〜3万円前後で差が大きくありませんが、無料枠と割引制度で実コストに差が出ます。AWSは1年・3年のリザーブドインスタンス(最大75%割引)、Azureは予約インスタンスとハイブリッド特典、GCPはSustained Use Discountが自動適用されます。見積もりは各社の料金計算ツールで実際の構成を入力して比較するのが確実です。
クラウドを選ぶ際のAWS・Azure・GCPの判断軸は何ですか?
主な判断軸は4つです。①既存システム連携(Microsoft環境→Azure、Google Workspace環境→GCP、既存AWS→AWS継続)、②利用目的(データ分析重視→GCP、エンタープライズ統合→Azure、汎用ウェブサービス→AWS)、③国内リージョン・ISMAP対応の必要性(3社いずれも東京・大阪リージョンあり)、④社内技術者のスキルセット(保有スキルが高い製品を優先)です。
AWS・Azure・GCPのセキュリティ・コンプライアンス対応はどう違いますか?
3社ともISO27001・SOC2・PCI DSS等の主要認証を取得しており、基本的なセキュリティ水準は同等です。日本の官公庁・医療機関向けには3社ともISMAPに登録済みです。Azureは金融・医療向けコンプライアンスパッケージが豊富、AWSはGovCloud(政府系専用リージョン)が充実、GCPは機密コンピューティング(Confidential VM)が強みです。業界特有の規制要件がある場合は各社のコンプライアンスドキュメントを精査することを推奨します。
クラウド移行をAWS/Azure/GCPに行う際、外部パートナーに頼む基準は?
社内にクラウド経験者がいない場合、移行規模が3か月以上かかる場合、またはセキュリティ要件が複雑な場合は外部パートナーへの依頼が有効です。パートナー選定では各社の公式認定資格(AWS認定・Microsoft認定・Google Cloud認定)の保有数と実績案件数を確認してください。移行費用の目安は移行対象システムの開発費の5〜20%程度です。
AWS・Azure・GCPのサポート体制はどう違いますか?
3社ともBasic(無料)〜Enterprise(有料)の段階的サポートプランがあります。AWSはBusiness以上で24/365電話サポートと15分以内の応答(最低月額$100)、AzureはProfessional Direct以上で8時間以内の応答(月額$1,000)、GCPはEnhanced以上で1時間以内の応答(月額$500)です。日本語サポートは3社とも有料プランで提供しています。本番環境での利用はBasicサポートでは不十分なため、Business/Standard相当以上の契約を推奨します。
マルチクラウド戦略はとるべきですか?
中小企業の場合、最初から複数クラウドを使い分けるマルチクラウド戦略は運用コストが増すためお勧めしません。まず1社に集中して移行・運用ノウハウを蓄積し、特定サービス(例:データ分析にGCP、メインシステムにAWS)という部分活用から始めるのが現実的です。ベンダーロックインが懸念の場合は、IaC(Terraform等)の活用や標準コンテナ化で将来の移行コストを下げておく対応が有効です。
既存のオンプレミスシステムとクラウドを両立できますか?
はい、ハイブリッドクラウド構成として既存の社内システムを残しながらクラウドに移行できます。AzureはAzure Arcで他クラウドや社内サーバーを一元管理可能、AWSはAWS Outpostsで自社データセンターにAWSインフラを導入、GCPはGoogle Distributed Cloudを提供しています。ハイブリッド構成ではVPN接続やDirect Connect/ExpressRoute/Cloud Interconnectによる専用線接続が必要なため、通信費用も含めた設計が重要です。

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