- FUNBREWの画面単価方式(¥50,000〜/画面)の実際の見積もりサンプル3パターン
- 小規模(10画面)/中規模(30画面)/大規模(80画面)の費用と期間の目安
- 画面単価に含まれるもの・含まれないもの(追加費用が発生する条件)
- 従来の人月見積もりとの本質的な違い
- 見積もり依頼から正式提示までのフローと所要時間
- 老朽化システム刷新ガイド — 画面単価方式の全体像(ピラー記事)
- Phase 1調査の中身を実物公開 — 事前調査の成果物サンプル
- 本記事 — 画面単価方式の見積もりサンプル公開(このページ)
- レガシーPHPからモダンPHPへ — 言語アップグレード視点の刷新
「人月見積もり」が経営判断を難しくする
システム刷新の相見積もりを取ると、ほとんどの提案が「○○人月・○○○○万円」という形で返ってきます。例えば「20人月・2,000万円・期間8ヶ月」のような提示です。
しかし、この形式の見積もりには本質的な問題があります。
- 何が含まれているか不透明: 20人月の中身が画面開発なのか調査なのかテストなのか、内訳が見えない
- 分割発注ができない: 「優先10画面だけ」「最小機能だけ」といった部分発注の余地がない
- 追加費用の発生が不明確: 当初想定外の対応が発生したとき、いくら追加で必要かが事前にわからない
FUNBREWの老朽化システム刷新サービスでは、これらの問題を解消するために画面単価方式(¥50,000〜/画面)を採用しています。本記事ではその実際の見積もりサンプルを、規模別に3パターン公開します。
見積もりサンプル①:小規模システム(10画面)
個人事業主や小規模法人の業務管理システム(顧客管理+簡易受注)を想定した見積もりサンプルです。
| 項目 | 画面数/工数 | 単価 | 費用 |
|---|---|---|---|
| Phase 1調査(画面棚卸し+優先順位) | 10画面 | 50,000円/画面 | 50万円 |
| Phase 2刷新(優先6画面) | 6画面 | 50,000円〜80,000円/画面 | 30〜48万円 |
| 共通基盤整備(認証/DB/インフラ) | 1式 | — | 30万円 |
| 移行データ整備・テスト | 1式 | — | 20万円 |
| 合計 | 130〜148万円 | ||
期間目安: Phase 1で2〜3週間、Phase 2で6〜8週間、合計約2〜3ヶ月。
従来の人月見積もりだと「3人月・300万円・3ヶ月」のような提示になることが多く、画面単価方式の方が約半額になります。「使われていない画面を刷新対象から外す」「優先6画面に絞る」という判断がコスト削減に直結します。
見積もりサンプル②:中規模システム(30画面)
中小企業の販売管理システム(受注・在庫・請求)を想定した見積もりサンプルです。
| 項目 | 画面数/工数 | 単価 | 費用 |
|---|---|---|---|
| Phase 1調査(画面棚卸し+優先順位+現場ヒアリング) | 30画面 | 50,000円/画面 | 150万円 |
| Phase 2刷新(優先15画面) | 15画面 | 60,000円〜100,000円/画面 | 90〜150万円 |
| 共通基盤整備(認証/DB/インフラ/監視) | 1式 | — | 80万円 |
| 外部連携(会計・EC・帳票) | 3連携 | 30万円〜/連携 | 90万円〜 |
| 移行データ整備・並行稼働支援 | 1式 | — | 80万円 |
| テスト(業務シナリオテスト含む) | 1式 | — | 60万円 |
| 合計 | 550〜610万円 | ||
期間目安: Phase 1で4〜6週間、Phase 2で12〜16週間、合計約4〜6ヶ月。
同規模を従来の一括人月見積もりで発注すると1,200〜1,800万円規模になることが一般的です。「全画面を作り直す」前提を「優先15画面のみ刷新」に変えることで、費用が半分以下になります。
見積もりサンプル③:大規模システム(80画面)
中堅企業の基幹システム(販売・購買・在庫・会計連携・人事)を想定した見積もりサンプルです。
| 項目 | 画面数/工数 | 単価 | 費用 |
|---|---|---|---|
| Phase 1調査(画面棚卸し+優先順位+業務フロー再設計) | 80画面 | 50,000円/画面 | 400万円 |
| Phase 2刷新(優先40画面) | 40画面 | 80,000円〜120,000円/画面 | 320〜480万円 |
| 共通基盤整備(認証/DB/インフラ/監視/権限管理) | 1式 | — | 200万円 |
| 外部連携(会計/EC/物流/EDI/銀行EB) | 5連携 | 50万円〜/連携 | 250万円〜 |
| 移行データ整備・複数回リハーサル | 1式 | — | 200万円 |
| テスト(単体/結合/業務シナリオ/性能) | 1式 | — | 180万円 |
| 研修・マニュアル整備 | 1式 | — | 100万円 |
| 合計 | 1,650〜1,810万円 | ||
期間目安: Phase 1で10〜12週間、Phase 2で24〜32週間、合計約8〜12ヶ月。
同規模を一括人月見積もりで発注すると3,000〜5,000万円規模になることが一般的です。Phase 2を半数の40画面に絞り込んだことで、約半額に抑えています。
画面単価に含まれるもの・含まれないもの
「画面単価¥50,000〜/画面」と聞くと、それだけで全部カバーされるように感じるかもしれません。実際にはPhase 2刷新の単価には以下が含まれます。
画面単価に含まれるもの
- 画面UI設計(ワイヤーフレーム+デザイン適用)
- 画面の実装(フロントエンド+バックエンドAPI)
- 該当画面の単体テスト
- 画面間の通常の遷移実装
- 1回の修正対応(軽微な調整)
画面単価に含まれないもの(別途見積もり)
| 追加費用が発生する項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 共通基盤整備(認証/DB/インフラ) | 30〜200万円 |
| 外部システムとのAPI連携 | 30〜80万円/連携 |
| 大量データ移行(10万件超) | 規模次第 |
| 業務シナリオテスト・性能テスト | 60〜180万円 |
| 研修・マニュアル整備 | 50〜100万円 |
| 2回目以降の大幅な仕様変更 | 変更内容次第 |
「単価¥50,000〜」だけを見て総額を見誤らないよう、見積書では必ず追加項目も含めた合計金額を提示します。
従来の人月見積もりとの比較
同じ規模のシステム刷新を「画面単価方式」と「人月一括見積もり」で比較すると、費用と判断のしやすさに大きな差が生まれます。
| 比較項目 | 画面単価方式 | 人月一括見積もり |
|---|---|---|
| 見積もりの粒度 | 画面ごとに費用が見える | 「○○人月・○○○○万円」のみ |
| 分割発注 | Phase 1だけ/優先画面だけ可能 | 原則一括発注 |
| 刷新対象の絞り込み | 不要画面を外して費用削減できる | 「全部やる」前提 |
| 追加費用の予測 | 含まれるもの/含まれないものが明確 | 「追加要件は別途」と曖昧 |
| ベンダー乗り換え | Phase 1成果物を持って他社にも依頼可能 | 途中乗り換えが極めて困難 |
| 中規模30画面の費用感 | 550〜610万円 | 1,200〜1,800万円 |
見積もり依頼から正式提示までのフロー
| ステップ | 所要時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 1. お問い合わせ | 1分 | お問い合わせフォームから現状を簡単に記入 |
| 2. 無料ヒアリング | 30分 | オンラインで現行システムの規模感・課題をヒアリング |
| 3. 概算見積もり提示 | 3〜5営業日 | 画面数の概算を元に費用レンジを提示 |
| 4. Phase 1調査の正式見積もり | 5〜7営業日 | 調査対象を確定した上で詳細な見積書を提示 |
| 5. Phase 1調査の発注・実施 | 2〜10週間 | 規模に応じて。成果物としてPhase 2見積書も納品 |
| 6. Phase 2刷新の判断 | — | Phase 1成果物を見て、刷新するか・他社に発注するか・延期するかを判断 |
無料ヒアリングと概算見積もりの段階では費用は発生しません。Phase 1調査を発注した時点で初めて費用が発生する設計です。
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まとめ
画面単価方式は、システム刷新を「ブラックボックスの大型一括発注」から「画面単位の合理的な投資判断」に変える仕組みです。
- 10画面の小規模システム: 130〜148万円・2〜3ヶ月
- 30画面の中規模システム: 550〜610万円・4〜6ヶ月
- 80画面の大規模システム: 1,650〜1,810万円・8〜12ヶ月
従来の人月一括見積もりと比較して、半額〜3分の2程度のコスト感で、かつ「画面ごとに何にいくらかかるか」が明示されます。
見積もりのご依頼はお問い合わせからどうぞ。老朽化システム刷新サービスの詳細もあわせてご覧ください。
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