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システム開発

ECサイト構築ガイド|費用相場・機能要件・開発会社の選び方【2026年版】

2026年3月8日 約9分で読めます
この記事でわかること
  • ECサイト構築の4つの方法とそれぞれの費用相場
  • ECサイトに必要な機能の全体像
  • 自社に合った構築方法の選び方
  • 開発会社に依頼する際のチェックポイント
  • EC構築でよくある失敗と防ぎ方

ECサイト構築の方法は4つある

ECサイトを作る方法は、大きく4つに分かれます。それぞれ費用・自由度・運用のしやすさが異なるため、自社の規模や目的に合った選択が重要です。

方法①:ASP型(Shopify・BASEなど)

クラウド上のECプラットフォームを利用する方法です。月額利用料を支払い、テンプレートをベースにショップを構築します。

  • 費用相場: 初期 0〜30万円 + 月額 数千円〜数万円
  • 構築期間: 1〜3ヶ月
  • 向いているケース: 初めてのEC、小規模事業者、まずは試したい場合
  • 代表サービス: Shopify、BASE、STORES、カラーミーショップ

メリット

  • 初期費用が圧倒的に低い
  • 専門知識がなくても始められる
  • セキュリティやサーバー管理はプラットフォーム側が対応

デメリット

  • デザインや機能のカスタマイズに限界がある
  • 売上に応じた手数料(決済手数料含む)がかかる
  • 基幹システムとの連携が難しい場合がある

方法②:オープンソース型(EC-CUBEなど)

オープンソースのEC構築ソフトウェアを使い、自社サーバーに構築する方法です。

  • 費用相場: 初期 100〜500万円
  • 構築期間: 3〜6ヶ月
  • 向いているケース: ある程度カスタマイズしたいが、フルスクラッチほどの予算はない場合
  • 代表ソフト: EC-CUBE、Magento(Adobe Commerce)、WooCommerce

メリット

  • ソフトウェア自体は無料(EC-CUBEなど)
  • カスタマイズの自由度が高い
  • プラグインで機能を拡張できる

デメリット

  • サーバーの構築・運用が必要
  • セキュリティ対策は自社責任
  • アップデート対応の手間がかかる

方法③:パッケージ型(ecbeing・ebisumart など)

EC専用のパッケージソフトウェアを導入する方法です。中〜大規模のECサイト向け。

  • 費用相場: 初期 500万〜2,000万円 + 月額 10万〜30万円
  • 構築期間: 6ヶ月〜1年
  • 向いているケース: 年商1億円以上を目指す、大量の商品を扱う、基幹システムとの連携が必須
  • 代表サービス: ecbeing、ebisumart、コマース21

メリット

  • 大規模ECの運用実績が豊富
  • 基幹システム(在庫・会計)との連携機能が充実
  • ベンダーのサポートが手厚い

デメリット

  • 初期費用・ランニングコストが高い
  • ベンダーロックインのリスク
  • カスタマイズにも追加費用がかかる

方法④:フルスクラッチ開発

ゼロからオリジナルのECシステムを開発する方法です。

  • 費用相場: 初期 1,000万〜5,000万円以上
  • 構築期間: 6ヶ月〜1年以上
  • 向いているケース: 独自のビジネスモデル、既存のパッケージでは実現できない要件がある場合

メリット

  • 完全にオーダーメイドの機能・UXを実現できる
  • 自社の業務フローに最適化できる
  • 将来の拡張性が最も高い

デメリット

  • 費用・期間が最も大きい
  • 開発チームの技術力に大きく依存する
  • 運用・保守も自社(または委託先)で対応が必要

4つの方法を比較する

ASP型 オープンソース型 パッケージ型 フルスクラッチ
初期費用 0〜30万円 100〜500万円 500〜2,000万円 1,000万〜5,000万円
月額費用 数千〜数万円 サーバー代+保守 10〜30万円 保守費用
カスタマイズ性 △ 限定的 ○ 高い ○ 高い ◎ 完全自由
構築期間 1〜3ヶ月 3〜6ヶ月 6ヶ月〜1年 6ヶ月〜1年以上
運用負荷 ◎ 低い △ 高い ○ 中程度 △ 高い
おすすめ規模 小規模 小〜中規模 中〜大規模 大規模・特殊要件

ECサイトに必要な機能一覧

ECサイトの構築にあたり、必要な機能を「必須」「推奨」「オプション」の3段階で整理します。

必須機能

  • 商品管理 — 商品登録・編集・カテゴリ分類・在庫管理
  • カート機能 — 商品の追加・数量変更・削除
  • 決済機能 — クレジットカード・銀行振込・コンビニ決済など
  • 注文管理 — 受注処理・ステータス管理・出荷連携
  • 会員管理 — 新規登録・ログイン・マイページ
  • 配送設定 — 送料計算・配送日時指定・配送業者連携

推奨機能

  • 検索・フィルタリング — キーワード検索・絞り込み・ソート
  • レビュー・評価 — 購入者レビュー・星評価
  • クーポン・ポイント — 割引クーポン発行・ポイント付与
  • メール配信 — 注文確認・発送通知・フォローメール
  • SEO対策 — meta情報設定・構造化データ・サイトマップ
  • アクセス解析連携 — GA4・サーチコンソールとの連携

オプション機能

  • 定期購入(サブスク) — 定期便・頒布会
  • 多言語・多通貨対応 — 海外販売向け
  • BtoB機能 — 会員別価格・掛け売り・見積り
  • API連携 — 在庫管理システム・会計ソフト・CRMとの連携
  • アプリ対応 — PWA・ネイティブアプリ

自社に合った構築方法の選び方

「どの方法が正解か」は、以下の3つの軸で判断できます。

判断軸①:予算

初期投資にかけられる金額で、選択肢は大きく絞られます。

  • 〜50万円 → ASP型(Shopify・BASE)一択
  • 50〜500万円 → ASP型のカスタマイズ or オープンソース型
  • 500万円以上 → パッケージ型 or フルスクラッチ

判断軸②:必要な機能・カスタマイズ性

  • 標準的なECで十分 → ASP型
  • 独自のポイント制度やBtoB向け機能が必要 → オープンソース型 or パッケージ型
  • 完全にユニークなビジネスモデル → フルスクラッチ

判断軸③:社内のIT体制

  • IT担当がいない → ASP型(運用サポートが充実)
  • IT担当が1〜2名 → ASP型 or オープンソース型(+外部パートナー)
  • IT部門がある → オープンソース型 or パッケージ型
💬
中小企業が初めてECに参入する場合、まずはASP型(特にShopify)で小さく始めて、売上が伸びたら段階的にカスタマイズ・移行するのが最もリスクの低いアプローチです。最初からフルスクラッチで大規模投資するのはおすすめしません。

開発会社に依頼する際のチェックポイント

ASP型でも構築支援を外注するケースは多いですし、オープンソース型以降は開発会社の選定が成否を分けます。

チェック①:EC構築の実績

  • 自社と同じ業界(食品・アパレルなど)の構築実績があるか
  • 対応したECの規模感が合っているか
  • ポートフォリオや事例を見せてもらえるか

チェック②:運用フェーズのサポート体制

  • 構築後の保守・運用サポートがあるか
  • 障害発生時の対応体制(SLA)
  • コンテンツ更新・機能追加の相談窓口があるか

チェック③:SEO・マーケティングの知見

  • SEOを考慮したサイト設計ができるか
  • GA4やサーチコンソールの設定・活用ができるか
  • 集客施策の提案・サポートがあるか

チェック④:既存システムとの連携経験

  • 在庫管理システム・会計ソフトとの連携経験があるか
  • API開発やデータ連携の実績
  • 将来の拡張を見据えた設計ができるか
💬
開発会社を選ぶときは「EC構築の実績数」だけでなく、自社と同じ業界・規模での経験があるかを重視してください。食品ECとアパレルECでは必要な機能がまったく異なります。

EC構築でよくある失敗と防ぎ方

失敗①:機能を盛り込みすぎる

「あれもこれも必要」と機能を追加した結果、予算オーバー・スケジュール遅延に。

対策: MVP(最小限の機能)でまずリリースし、データを見ながら機能を追加する。

失敗②:集客を考えていない

ECサイトを作れば売れると思い、集客施策をまったく考えていない。

対策: 構築と並行してSEO対策・SNS運用・広告出稿の計画を立てる。ECサイトは「作った後」が本番。

失敗③:運用体制が決まっていない

誰が商品を登録するのか、受注処理はどうするのか、が曖昧なまま構築に進む。

対策: 構築前に運用フロー(商品登録→受注→出荷→アフターフォロー)を設計する。業務フローの可視化が有効です。

失敗④:法的要件を見落とす

特定商取引法の表示義務、食品表示法(食品ECの場合)、個人情報保護法への対応が不十分。

対策: 業界固有の法的要件を事前にリストアップし、構築要件に含める。

ECサイトの費用を抑えるコツ

  • 段階的に構築する — 初期は最低限の機能でリリースし、売上に応じて投資を増やす
  • ASP型のテンプレートを活用する — デザインにこだわりすぎない(特に初期)
  • 既存サービスを活用する — 決済(Stripe)、配送(ヤマトAPI)、メール(SendGrid)など
  • 補助金を活用する — IT導入補助金やものづくり補助金の対象になる場合がある

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まとめ

  • ECサイトの構築方法は4つ(ASP型・オープンソース型・パッケージ型・フルスクラッチ)
  • 中小企業の初めてのECにはASP型(特にShopify)がおすすめ
  • 費用は方法により0〜5,000万円以上と幅広い。予算・機能・社内体制で判断する
  • 開発会社を選ぶ際はEC実績・運用サポート・SEO知見をチェック
  • 「作って終わり」ではなく、運用体制と集客施策をセットで考える

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よくある質問
ECサイト構築ガイドの費用はどのくらいですか?
規模や機能によりますが、0〜30万円程度が目安です。詳細な費用は要件によって大きく変わるため、具体的な見積もりについてはお問い合わせください。
費用を抑えるコツはありますか?
優先度の高い機能から段階的に開発する方法が効果的です。MVP(最小限の機能を持つ製品)を最初にリリースし、ユーザーの反応を見ながら機能を追加していくことで、無駄な開発コストを削減できます。
見積もりの比較で注意すべき点は?
金額だけでなく、含まれる作業範囲(要件定義・テスト・保守など)を確認することが重要です。安い見積もりには必要な工程が含まれていない場合があります。複数社から見積もりを取る際は、同じ前提条件で比較しましょう。

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