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システム開発

システム開発のUI/UX設計ガイド|使いやすいシステムを作るための基本と実践

2026年3月8日 約4分で読めます
この記事でわかること
  • UIとUXの違いと関係性
  • 優れたUI/UXの10原則(ニールセンのヒューリスティクス)
  • UI/UXデザインのプロセス(5段階)
  • 中小企業でも実践できるUX改善手法
  • デザインツールと外注の費用相場

UIとUXの違い

UI(User Interface) はユーザーが触れる画面の見た目(ボタン、色、レイアウト、フォント等)を指します。UX(User Experience) はサービス全体を通じたユーザー体験(使いやすさ、満足感、達成感等)を指します。

比較項目 UI UX
対象 画面の見た目・操作 サービス全体の体験
関心事 ボタンの色、レイアウト ユーザーの目的達成
評価方法 視覚的な美しさ タスク完了率、満足度
例え レストランの内装・食器 料理の味・接客・全体の満足度

重要: 美しいUIでもUXが悪いことはあります。例:デザインは洗練されているが、目的のページにたどり着けないWebサイト。逆に、UIはシンプルでもUXが良いサービスもあります(Google検索等)。

ニールセンのユーザビリティ10原則

ヤコブ・ニールセンが提唱した、UI/UXデザインの基本原則です。

# 原則 具体例
1 システム状態の可視性 処理中はローディングアニメーションを表示
2 現実世界との一致 「ゴミ箱」アイコンで削除を表現
3 ユーザーの制御と自由 「元に戻す」ボタンを常に提供
4 一貫性と標準化 同じ操作は同じUIで統一
5 エラーの予防 確認ダイアログで誤操作を防止
6 記憶より認識 選択肢をリストで表示(手入力させない)
7 柔軟性と効率性 ショートカットキー、よく使う機能の優先表示
8 美的で最小限のデザイン 不要な情報を排除、余白を活かす
9 エラーの認識・診断・回復 「メールアドレスの形式が正しくありません」
10 ヘルプとドキュメント ツールチップ、オンボーディング
💬
UI/UXで最も重要な原則は「ユーザーに考えさせない」ことです。Steve Krugの名著「Don't Make Me Think」の通り、直感的に操作できるUIが最良のUIです。ボタンの意味、次に何をすべきか、をユーザーが1秒でも迷うなら、そのUIは改善の余地があります。

UI/UXデザインの5段階プロセス

①共感(Empathize)

ユーザーの課題・ニーズを理解する段階。

  • ユーザーインタビュー: 5〜10名に30分ずつヒアリング
  • 行動観察: ユーザーが実際にシステムを操作する様子を観察
  • ペルソナ作成: ターゲットユーザーの人物像を具体化

②定義(Define)

課題を明確に定義する段階。

  • 「〇〇のユーザーは、△△したいが、□□が障壁になっている」
  • 解決すべき課題を1〜3つに絞る

③アイデア(Ideate)

解決策をブレインストーミングする段階。

  • 質より量を重視(批判禁止)
  • 付箋やホワイトボードでアイデアを出す
  • 投票で有望なアイデアを3つに絞る

④プロトタイプ(Prototype)

低コストで試作品を作る段階。

プロトタイプの種類 ツール 制作時間 精度
ペーパープロトタイプ 紙とペン 30分 低(概念確認)
ワイヤーフレーム Figma, Whimsical 2〜4時間 中(構造確認)
インタラクティブプロトタイプ Figma, Adobe XD 1〜3日 高(操作感確認)

⑤テスト(Test)

プロトタイプをユーザーに使ってもらい検証。

  • ユーザビリティテスト: 5名に実際のタスクを実行してもらう
  • 観察ポイント: 迷い、つまずき、エラー、質問
  • 5名で問題の85%が発見できる(ニールセンの法則)

中小企業でも実践できるUX改善

無料でできるUX改善手法

手法 ツール 工数
ヒートマップ分析 Microsoft Clarity(無料) 設定30分、分析1時間
ユーザビリティテスト 社内の5名 2〜3時間
フォーム分析 GA4のイベント計測 設定1時間
A/Bテスト Google Optimize(終了)→ VWO Free 設定1時間
競合分析 手動で5社のUIを比較 2〜3時間

すぐに効果が出る改善ポイント

  1. フォームの項目数を減らす: 1項目減で送信率5〜10%向上
  2. CTAボタンを目立たせる: 色・サイズ・テキストの最適化
  3. ページの読み込み速度改善: 1秒短縮でCVR 7%向上
  4. モバイルファースト: タップしやすいボタンサイズ(最低44×44px)
  5. エラーメッセージの改善: 「エラー」→「電話番号は11桁で入力してください」

デザインツールと費用

主要UIデザインツール

ツール 月額 特徴
Figma 無料〜$15/人 最も人気、共同編集、プロトタイプ作成
Adobe XD Creative Cloud内 Adobe製品との連携
Sketch $12/人 macOS専用、老舗
Canva 無料〜月額1,500円 非デザイナー向け、テンプレート豊富

UI/UXデザインの外注費用

依頼内容 費用 期間
ワイヤーフレーム(10画面) 10〜30万円 1〜2週間
UIデザイン(10画面) 30〜80万円 2〜4週間
UXリサーチ+UIデザイン 80〜200万円 1〜3ヶ月
デザインシステム構築 100〜300万円 2〜4ヶ月
💬
UI/UX改善は「完璧なデザイン」を目指す必要はありません。まずMicrosoft Clarity(無料)でヒートマップを確認し、ユーザーが離脱しているページと要素を特定してください。そこだけピンポイントで改善するだけで、CVRは確実に改善します。全面リニューアルより、部分改善の方がリスクも低く、効果測定もしやすいです。

まとめ

  • UIは見た目、UXは体験。美しくても使いにくいUIは悪いUX
  • ニールセンの10原則が基本。最重要は「ユーザーに考えさせない」
  • ユーザビリティテストは5名で問題の85%を発見可能
  • Microsoft Clarity(無料)のヒートマップで改善点を特定
  • フォーム項目削減・CTA最適化はすぐに効果が出る施策

UI/UXデザインのご相談は、お問い合わせからお気軽にどうぞ。

よくある質問
UI/UXの改善効果はどのくらいありますか?
業務システムのUI改善では、操作時間の20〜40%短縮やミス率の大幅減少が見られるケースがあります。ECサイトではコンバージョン率の向上に直結するため、投資対効果が高い施策です。
UI/UXの改善はどこから始めるべき?
まずはユーザーの声を集めることから始めましょう。実際に使っている人の不満や困りごとを把握し、影響度の大きい箇所から改善していくのが効果的です。
UI/UXデザインの外注費用は?
画面デザインのリニューアルで50〜200万円、ユーザビリティテストの実施で30〜100万円が目安です。改善の範囲や対象画面数によって変わるため、まずは現状の課題を整理してから見積もりを取りましょう。

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