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システム開発

WordPressのセキュリティ対策|攻撃手法と具体的な防御方法

2026年3月8日 約6分で読めます
この記事でわかること
  • WordPressが攻撃されやすい理由
  • よくある攻撃手法とその仕組み
  • 今すぐできるセキュリティ対策(10項目)
  • おすすめのセキュリティプラグインと設定方法
  • 万が一改ざんされた場合の復旧手順

なぜWordPressは攻撃されやすいのか

WordPressは世界のWebサイトの約43%で使われています。この圧倒的なシェアが、逆に攻撃者にとって「効率の良いターゲット」になっています。

攻撃者の視点

  • 1つの脆弱性で大量のサイトを攻撃できる — 同じプラグインの脆弱性を突けば、数万サイトに侵入可能
  • 管理画面のURLが共通 — デフォルトでは /wp-admin/ にアクセスすれば管理画面
  • オープンソースでコードが公開 — 脆弱性を見つけやすい
  • 放置サイトが多い — アップデートされていないサイトが大量に存在

だからといって「WordPressは危険」というわけではありません。適切な対策を取れば、十分に安全に運用できます。

WordPressの全体像については、WordPress活用ガイドをご覧ください。

よくある攻撃手法

ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)

管理画面のログインページに、大量のユーザー名・パスワードの組み合わせを試行する攻撃です。

  • リスク: 管理者アカウントを乗っ取られる
  • 特徴: 1分間に数百〜数千回のログイン試行
  • 対策: ログイン試行回数の制限、2段階認証の導入

SQLインジェクション

フォームやURLパラメータに不正なSQL文を注入し、データベースを操作する攻撃です。

  • リスク: 個人情報の漏洩、データの改ざん・削除
  • 特徴: 脆弱なプラグインのフォームが狙われる
  • 対策: プラグインのアップデート、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)の導入

クロスサイトスクリプティング(XSS)

悪意のあるJavaScriptコードをサイトに埋め込む攻撃です。

  • リスク: 訪問者のCookie情報の窃取、フィッシングサイトへの誘導
  • 特徴: コメント欄やフォームが悪用される
  • 対策: 入力値のサニタイズ、CSPヘッダーの設定

ファイルインクルージョン

外部の悪意あるファイルをサーバーに読み込ませる攻撃です。

  • リスク: サーバーの完全な乗っ取り、マルウェアの設置
  • 特徴: 古いテーマ・プラグインが狙われる
  • 対策: テーマ・プラグインの更新、ファイルパーミッションの適切な設定
💬
攻撃の80%以上は「既知の脆弱性」を突いたものです。つまり、WordPress本体・テーマ・プラグインを最新に保つだけで、ほとんどの攻撃を防げます。特別な技術は不要で、「こまめなアップデート」が最大のセキュリティ対策です。

今すぐできるセキュリティ対策10選

対策①:WordPress本体・テーマ・プラグインを最新に保つ

これが最も重要かつ効果的な対策です。脆弱性が発見されると、修正パッチがアップデートとして配信されます。

  • WordPress本体のマイナーアップデートは自動更新を有効に
  • プラグイン・テーマは月1回は確認・更新
  • 使っていないプラグイン・テーマは削除(無効化ではなく削除)

対策②:管理者パスワードを強化する

  • 12文字以上、英大小文字・数字・記号を含む
  • 「admin」「password」「会社名」は絶対に使わない
  • パスワードマネージャー(1Password、Bitwarden)の利用を推奨

対策③:ユーザー名「admin」を変更する

デフォルトの「admin」は攻撃者が最初に試すユーザー名です。

  • 新しい管理者アカウントを作成し、「admin」アカウントを削除
  • ユーザー名に会社名や個人名を使わない

対策④:ログインURLを変更する

デフォルトの /wp-admin/ /wp-login.php を独自のURLに変更します。

  • SiteGuard WP Pluginで簡単に変更可能
  • これだけでブルートフォースアタックの大半を防げる

対策⑤:ログイン試行回数を制限する

  • 一定回数(5回など)ログインに失敗したらアカウントを一時ロック
  • Limit Login Attempts Reloaded プラグインが定番

対策⑥:2段階認証を導入する

  • Google Authenticator や Wordfence のログインセキュリティ機能
  • パスワードが漏洩しても、2段階認証があれば侵入を防げる

対策⑦:SSL(HTTPS)を有効にする

  • 通信を暗号化し、ログイン情報やフォームデータの盗聴を防ぐ
  • 現在はSEOにも影響する(HTTPSでないとGoogleの評価が下がる)
  • Let's Encryptで無料のSSL証明書が取得可能

対策⑧:ファイルパーミッションを適切に設定する

  • wp-config.php — 400 or 440(読み取り専用)
  • .htaccess — 644
  • ディレクトリ — 755
  • ファイル — 644

対策⑨:WAF(Webアプリケーションファイアウォール)を導入する

  • 不正なリクエストをサーバーに到達する前にブロック
  • サーバー会社が提供するWAF(エックスサーバー等)を有効にする
  • Cloudflareの無料プランでも基本的なWAF機能が利用可能

対策⑩:定期的なバックアップを取る

  • 最後の砦。すべての対策を突破されても、バックアップがあれば復旧できる
  • データベース+ファイルの両方をバックアップ
  • バックアップ先はサーバー外(Googleドライブ・Dropboxなど)に保存

おすすめセキュリティプラグイン

SiteGuard WP Plugin(無料)

日本製のセキュリティプラグイン。管理画面の保護に特化。

  • ログインURL変更
  • ログイン時の画像認証(日本語CAPTCHA対応)
  • ログイン試行回数制限
  • ログインアラートメール

Wordfence Security(無料/有料)

世界で最も利用されているWordPressセキュリティプラグイン。

  • ファイアウォール機能
  • マルウェアスキャン
  • ブルートフォース防止
  • 2段階認証
  • リアルタイムの脅威データベース(有料版)

Sucuri Security(無料/有料)

  • セキュリティ監査ログ
  • マルウェアスキャン
  • ファイル整合性チェック
  • クラウドベースのWAF(有料版)
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セキュリティプラグインは1つで十分です。WorkfenceとSucuriを両方入れるなど、複数のセキュリティプラグインを同時に使うと競合が起きて逆にセキュリティが低下することがあります。1つ選んで、しっかり設定するのが正解です。

万が一改ざんされた場合の復旧手順

Step 1:サイトを一時停止する

メンテナンスモードにするか、サーバー会社に連絡してサイトを一時停止。被害の拡大を防ぐ。

Step 2:バックアップから復旧する

改ざん前の正常なバックアップがあれば、そこから復旧するのが最速。

Step 3:マルウェアの除去

バックアップがない場合は、Wordfenceのスキャン機能などで不正ファイルを特定・削除。

Step 4:パスワードの全変更

  • WordPress管理者パスワード
  • データベースパスワード
  • FTP/SFTPパスワード
  • サーバー管理画面のパスワード

Step 5:侵入経路の特定と対策

  • どのプラグイン・テーマの脆弱性が原因だったか調査
  • 該当のプラグイン・テーマをアップデートまたは削除
  • セキュリティ対策の見直し

Step 6:Googleへの再審査リクエスト

Googleにマルウェア判定されている場合、Search Consoleから再審査リクエストを送信。

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まとめ

  • WordPressはシェアの高さゆえに攻撃のターゲットになりやすい
  • 最大の対策は「WordPress本体・テーマ・プラグインを最新に保つ」こと
  • ログインURL変更・試行回数制限・2段階認証で管理画面を保護
  • セキュリティプラグインは1つ選んでしっかり設定
  • バックアップは最後の砦。サーバー外に定期保存
  • 改ざんされた場合は、サイト停止→復旧→パスワード変更→原因調査の順で対応

WordPressのセキュリティ対策にお困りの方は、お問い合わせからお気軽にご相談ください。FUNBREWでは、セキュリティ診断から対策の実施、保守運用まで対応しています。

よくある質問
中小企業でもセキュリティ対策は必要ですか?
はい、必要です。サイバー攻撃は企業規模を問わず発生しており、中小企業はセキュリティ対策が手薄なため、むしろ標的になりやすい傾向があります。IPAの調査でも中小企業の被害報告は増加しています。
セキュリティ対策の優先順位は?
まずはパスワード管理の強化、OSやソフトウェアのアップデート、ウイルス対策ソフトの導入など基本的な対策から始めましょう。その上で、データのバックアップ体制、従業員への教育と進めていくのが効果的です。
セキュリティ対策にかかる費用の目安は?
基本的な対策(ウイルス対策・ファイアウォール等)は月額数千円〜数万円程度から始められます。ISMS認証取得の場合は初期費用50〜200万円、維持費用が年間30〜100万円程度が目安です。

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