- WordPress保守・運用に必要な作業の全体像
- 保守を外注する場合の費用相場(プラン別)
- 外注すべき作業と自社でやるべき作業の切り分け
- 保守会社の選び方と契約時の注意点
- 保守を放置するとどうなるか(実例)
WordPress保守を放置するとどうなるか
「サイトは動いているから大丈夫」と保守を放置しているWordPressサイトは非常に多いですが、以下のリスクがあります。
実際に起きた事例
- サイト改ざん — 古いプラグインの脆弱性を突かれ、サイトに不正なリンクを埋め込まれた。Googleからマルウェア判定を受け、検索結果から除外された
- 管理画面に入れなくなった — WordPress本体のアップデートを2年間放置した結果、PHPバージョンとの互換性が壊れてログイン不能に
- 表示速度の低下 — 使っていないプラグインが蓄積し、表示速度が5秒超に。直帰率が70%を超えた
- データ消失 — サーバー障害時にバックアップがなく、サイトのデータが完全に消失
これらはすべて、定期的な保守を行っていれば防げた問題です。
WordPressの全体像については、WordPress活用ガイドをご覧ください。
WordPress保守に必要な作業一覧
毎週やるべき作業
- バックアップの確認 — 自動バックアップが正常に動作しているか確認
- セキュリティログの確認 — 不正ログイン試行の有無
毎月やるべき作業
- WordPress本体のアップデート — マイナーアップデートは自動、メジャーアップデートは検証後に手動適用
- テーマのアップデート — 子テーマを使っている場合は親テーマのみ更新
- プラグインのアップデート — ステージング環境で検証してから本番適用が理想
- 表示崩れの確認 — アップデート後にPC・スマホで主要ページを目視確認
四半期ごとにやるべき作業
- 不要プラグインの棚卸し — 使っていないプラグインは削除
- パフォーマンス測定 — PageSpeed Insightsでの表示速度チェック
- データベースの最適化 — リビジョン・スパムコメントの削除
- SSL証明書の確認 — 有効期限が切れていないか
年1回やるべき作業
- PHPバージョンの確認 — サーバーのPHPバージョンがサポート対象か
- ドメイン・サーバー契約の更新 — 自動更新の設定確認
- セキュリティの総点検 — ファイルパーミッション・管理者アカウントの整理
保守外注の費用相場
ライトプラン(月額5,000〜1万円)
- WordPress本体・プラグインの月次アップデート
- 週1回の自動バックアップ
- 簡易的なセキュリティ監視
→ 向いている人: とりあえずアップデートだけお任せしたい。コンテンツ更新は自社でできる。
スタンダードプラン(月額1〜3万円)
- ライトプランの内容すべて
- 24時間セキュリティ監視
- 障害時の復旧対応(営業時間内)
- 月1〜2回の軽微な修正対応
- 表示速度の定期チェック
→ 向いている人: セキュリティが心配。ちょっとした修正もお任せしたい。
プレミアムプラン(月額3〜10万円)
- スタンダードプランの内容すべて
- 24時間365日の障害対応
- コンテンツ更新代行(月数ページ)
- SEO改善の提案・実施
- アクセス解析レポート
- 月次の定例ミーティング
→ 向いている人: サイト運用をまるごとお任せしたい。Web担当者がいない企業。
費用比較表
| 作業内容 | ライト | スタンダード | プレミアム |
|---|---|---|---|
| 月額費用 | 5,000〜1万円 | 1〜3万円 | 3〜10万円 |
| WP本体アップデート | ◎ | ◎ | ◎ |
| プラグインアップデート | ◎ | ◎ | ◎ |
| バックアップ | 週1回 | 毎日 | 毎日+即時 |
| セキュリティ監視 | 簡易 | 24時間 | 24時間365日 |
| 障害復旧 | × | 営業時間内 | 24時間対応 |
| 軽微な修正 | × | 月1〜2回 | 月5〜10回 |
| SEO対策 | × | × | ◎ |
| アクセスレポート | × | × | ◎ |
外注すべき作業 vs 自社でやるべき作業
外注すべき作業
- WordPress本体のメジャーアップデート — 互換性の検証に専門知識が必要
- セキュリティ対策 — WAF設定・脆弱性対応・改ざん復旧
- サーバー管理 — PHPバージョンアップ・SSL設定・パフォーマンスチューニング
- 障害対応 — サイトダウン時の原因調査・復旧
自社でやるべき作業
- コンテンツ更新 — ブログ記事・お知らせの投稿(自社の情報は自社が一番詳しい)
- 画像の準備 — 商品写真・社員写真など
- アクセス状況の確認 — GA4の基本的な数値チェック
- お問い合わせ対応 — フォーム経由の問い合わせ確認・返信
保守会社の選び方
チェック①:WordPressの専門知識
- WordPress本体のコアコードを理解しているか
- セキュリティインシデントの対応実績があるか
- PHPやMySQLの知識があるか(WordPress固有の問題に対応するため)
チェック②:対応速度のSLA
- 障害時の初動対応は何時間以内か
- 営業時間外の対応は可能か
- 連絡手段は何か(メール・電話・チャット)
チェック③:レポートの内容
- 月次で何を報告してくれるか
- アップデート内容・セキュリティ状況が可視化されるか
- 改善提案があるか
チェック④:契約の柔軟性
- 最低契約期間はあるか
- プラン変更・解約は容易か
- サイトのデータやアカウント情報は自社に帰属するか(ベンダーロックインの防止)
WordPress保守のよくある質問
Q:自動アップデートを有効にしておけば保守は不要?
A:マイナーアップデート(セキュリティパッチ)の自動適用は推奨しますが、メジャーアップデートやプラグインのアップデートは互換性の問題が起きる可能性があります。「自動アップデート=保守不要」ではありません。
Q:保守なしで何年くらい持つ?
A:運が良ければ数年動き続けますが、セキュリティの観点では「保守なし=いつ攻撃されてもおかしくない状態」です。WordPressは世界で最も使われているCMSであるがゆえに、攻撃のターゲットにもなりやすいのです。
Q:保守費用を経費計上できる?
A:はい。WordPress保守費用は「業務委託費」や「通信費」として経費計上できます。
まとめ
- WordPress保守を放置すると改ざん・データ消失・表示速度低下のリスクがある
- 保守の外注費用はライト5,000円〜プレミアム10万円/月
- 技術的な作業(アップデート・セキュリティ・障害対応)は外注、コンテンツ更新は自社が基本
- 保守会社はWordPressの専門知識・対応速度・契約の柔軟性で選ぶ
- 保守費用は「コスト」ではなく「保険」
WordPress保守のご相談は、お問い合わせからお気軽にどうぞ。FUNBREWでは、サイトの現状診断から保守プランのご提案まで対応しています。
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