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AI・DX

KPIツリーの作り方|戦略→KGI→KPI→施策を論理的に分解する方法

2026年3月10日 約4分で読めます
この記事でわかること
  • KPIツリーの基本構造と作る目的
  • KGI→CSF→KPIの分解手順
  • 部門別のKPIツリー具体例(営業・マーケ・CS)
  • KPIツリー作成時のよくある失敗と対策
  • ExcelやMiroで作れるテンプレート

KPIツリーとは

KPIツリーとは、最終目標(KGI)を達成するために必要な要素を、ツリー構造で論理的に分解したものです。「売上を上げたい」という漠然とした目標を、「具体的に何をどう改善すれば達成できるか」まで落とし込みます。

KPIツリーがないと何が起きるか。「売上を上げろ」と言われた営業チームが闇雲に動き回り、効果の薄い施策に時間を費やすことになります。KPIツリーがあれば「売上=商談数×成約率×単価」と分解し、「成約率が低いから提案力を強化しよう」という具体的なアクションに繋がります。

KPIツリーの構造

階層名称内容
第1層KGI(最終目標)最終的に達成したい成果年間売上5億円
第2層CSF(重要成功要因)KGI達成に最も影響する要因新規顧客獲得、既存顧客の単価向上
第3層KPI(重要業績指標)CSFを測定する定量指標月間商談数30件、成約率25%
第4層施策・アクションKPIを達成するための具体的な行動テレアポ週50件、提案書テンプレート整備

KPIツリーの作成手順

ステップ1:KGIを設定する

まず最終目標を1つ設定します。数値と期限を明確にします。

  • ◎ 「2026年度の年間売上を5億円にする」
  • × 「売上を増やす」(数値と期限がない)

ステップ2:KGIを数式で分解する

KGIを構成する要素を掛け算・足し算で分解します。

売上 = 顧客数 × 顧客単価 × 購入回数

さらに分解:

  • 顧客数 = 既存顧客 + 新規顧客
  • 新規顧客 = リード数 × アポ率 × 成約率
  • 顧客単価 = 基本単価 × アップセル率

ステップ3:CSF(重要成功要因)を特定する

分解した要素の中から「最もインパクトが大きく、自社でコントロールできる」ものをCSFとして選びます。

  • 「リード数は十分だが成約率が低い」→ CSF:成約率の向上
  • 「成約率は高いがリード数が不足」→ CSF:リード獲得の強化

ステップ4:KPIを設定する

CSFを測定可能な指標に落とし込みます。SMARTの基準を適用します。

  • Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性)、Time-bound(期限付き)

ステップ5:施策を紐付ける

各KPIを達成するための具体的な施策を設定します。

部門別KPIツリーの具体例

営業部門

  • KGI:月間受注金額3,000万円
  • KPI①:月間商談数30件(アクション:テレアポ週50件、展示会月1回)
  • KPI②:成約率25%(アクション:提案力研修、事例集の整備)
  • KPI③:平均受注単価400万円(アクション:アップセル提案の標準化)

マーケティング部門

  • KGI:月間MQL数45件
  • KPI①:Webサイト月間訪問数15,000(アクション:ブログ月4本、SEO改善)
  • KPI②:CV率3%(アクション:LP改善、CTA最適化、A/Bテスト)
  • KPI③:MQL転換率15%(アクション:ナーチャリングメール、スコアリング精度向上)

カスタマーサクセス部門

  • KGI:年間解約率5%以下
  • KPI①:NPS 50以上(アクション:定期サーベイ、改善施策の実行)
  • KPI②:月間アクティブ率80%(アクション:オンボーディング強化、活用支援)
  • KPI③:サポート初回応答時間2時間以内(アクション:チャットボット導入、FAQの充実)
KPIツリー作成のコツ
KPIツリーで最もありがちな失敗は「KPIを多くしすぎる」ことです。1部門あたりKPIは3〜5個に絞りましょう。全部で20個のKPIを追いかけても、結局どれも中途半端になります。「この指標が改善すれば最もKGIにインパクトがある」ものに集中してください。また、KPIツリーは固定ではなく四半期ごとに見直します。市場環境や自社の状況が変われば、注力すべきKPIも変わります。

KPIツリー作成の注意点

  • 数式の整合性を確認 — KPIを掛け合わせるとKGIになるか、論理的に検証する
  • コントロール可能な指標を選ぶ — 「景気」はKPIにならない。自社の行動で改善できる指標を選ぶ
  • 先行指標と遅行指標を区別 — 売上(遅行)よりも商談数(先行)をKPIにする方がアクションにつながる
  • チーム合意で作る — 経営者だけで作ったKPIツリーは現場に納得されない。関係者を巻き込んで作成

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まとめ

  • KPIツリーはKGIを論理的に分解する思考ツール
  • KGI→CSF→KPI→施策の4層で構成
  • KGIは数式で分解。売上=顧客数×単価×回数
  • CSFは「インパクト×コントロール可能性」で選ぶ
  • KPIは1部門3〜5個に絞る。多すぎると形骸化
  • 四半期ごとに見直す。環境変化に応じてKPIを更新

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