この記事でわかること
- Looker Studio(旧Googleデータポータル)の基本と無料で使える機能
- GA4・Search Console・スプレッドシートとの連携方法
- 初めてのダッシュボードの作り方(5ステップ)
- 見やすいレポートのデザインルール
- 実務で使えるテンプレート活用法
Looker Studioとは
Looker Studio(旧Googleデータポータル)は、Googleが提供する完全無料のBIツール・レポート作成ツールです。GA4、Search Console、Google広告、Googleスプレッドシートなどのデータソースと接続し、インタラクティブなダッシュボードを作成できます。
Looker Studioの特徴
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 費用 | 完全無料(Googleアカウントのみ必要) |
| データソース | 800以上のコネクタ(Google系は標準搭載) |
| 共有 | URLを共有するだけで閲覧可能 |
| リアルタイム | データソースの更新を自動反映 |
| レスポンシブ | PC・タブレット・スマホ対応 |
| テンプレート | 公式・コミュニティのテンプレートが豊富 |
Excel報告との比較
| 比較項目 | Excel月次報告 | Looker Studio |
|---|---|---|
| 作成頻度 | 毎月手動作成 | 初回のみ(以後自動更新) |
| 作成時間 | 毎月3〜8時間 | 0時間(自動) |
| データの鮮度 | 先月のデータ | リアルタイム〜前日 |
| 共有方法 | メール添付 | URLを送るだけ |
| グラフの操作 | 静的 | フィルタ・日付変更が可能 |
よく使うデータソースの接続
GA4の接続
- Looker Studioを開く → 「作成」 → 「レポート」
- データソースの追加 → 「Google アナリティクス」
- 対象のGA4プロパティを選択 → 「接続」
GA4で取得できる主なデータ:
- ユーザー数、セッション数、PV数
- 流入元(オーガニック、広告、SNS、直接)
- デバイス(PC/スマホ/タブレット)
- ページ別PV、コンバージョン数
Search Consoleの接続
- データソースの追加 → 「Search Console」
- 対象のサイトを選択 → 「サイト インプレッション」を選択 → 「接続」
Search Consoleで取得できる主なデータ:
- 検索クエリ(キーワード)、表示回数、クリック数
- CTR(クリック率)、平均掲載順位
- ページ別のパフォーマンス
Googleスプレッドシートの接続
- データソースの追加 → 「Google スプレッドシート」
- 対象のスプレッドシートとシートを選択 → 「接続」
活用例: 営業の売上データ、顧客リスト、KPI管理表などExcelで管理しているデータをLooker Studioで可視化
Looker Studioで最初に作るべきダッシュボードは「Webマーケティングレポート」です。GA4とSearch Consoleを接続し、①PV推移、②流入元の内訳、③検索キーワードTOP10、④コンバージョン数を1画面に。これだけで毎月のWeb報告が自動化されます。作成時間は初回2〜3時間、以後は完全自動です。
初めてのダッシュボード作成(5ステップ)
Step 1: テンプレートで始める
ゼロから作るのではなく、Looker Studioのテンプレートギャラリーから目的に合ったテンプレートを選びましょう。
おすすめテンプレート:
- GA4 Dashboard(公式):Webアクセス分析の定番
- Search Console Report:SEOパフォーマンスの可視化
- Google Ads Report:広告パフォーマンスの分析
Step 2: データソースの接続
テンプレートのデータソースを自社のものに差し替え。「リソース」→「追加済みのデータソースの管理」から変更。
Step 3: フィルターの設置
日付範囲セレクター(必須)を設置。期間の切り替え(今月/先月/過去7日等)ができるようにします。
Step 4: グラフのカスタマイズ
- 不要なグラフを削除
- 自社のKPIに合わせてグラフを追加・変更
- 色をコーポレートカラーに統一
Step 5: 共有設定
「共有」ボタンから、閲覧者を追加。「リンクを知っている全員」にすれば、URLを送るだけで閲覧可能。
見やすいレポートの7つのルール
- 最重要数値は左上に配置(スコアカードで大きく表示)
- 色は3色以内(メインカラー + アクセントカラー + グレー)
- 1ページのグラフは6個以内(多すぎると情報過多)
- 日付フィルターを必ず設置(期間の切り替えを可能に)
- 前期比・目標比を表示(数値だけでは良し悪しが分からない)
- セクションを罫線で区切る(視覚的にグループ化)
- グラフタイトルに「何が分かるか」を書く(「PV推移」→「月間PVは順調に増加しているか?」)
実践:Webマーケティングダッシュボードの構成
| 位置 | グラフ種類 | 内容 |
|---|---|---|
| 左上 | スコアカード | ユーザー数(前月比つき) |
| 中央上 | スコアカード | CV数(前月比つき) |
| 右上 | スコアカード | CVR(前月比つき) |
| 左中 | 折れ線グラフ | PV・ユーザーの日別推移 |
| 右中 | 円グラフ | 流入元の内訳 |
| 左下 | 表 | 検索キーワードTOP20(クリック・表示・CTR・順位) |
| 右下 | 棒グラフ | デバイス別のセッション数 |
Looker Studioのレポートを「作って満足」で終わらせないコツは、毎週月曜の朝に10分だけダッシュボードを確認する習慣をつけること。異常値(急なPV減少、CVR低下等)に気づくだけでも十分価値があります。スマホのブックマークに登録しておけば、通勤中にサッと確認できます。
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まとめ
- Looker Studioは完全無料のBIツール。GA4・Search Console連携が最強
- テンプレートから始めれば、初回2〜3時間でダッシュボードが完成
- 毎月のExcel報告(3〜8時間)が完全自動化される
- グラフは1ページ6個以内、最重要数値は左上に配置
- 週1回10分のダッシュボード確認を習慣化
Looker Studio構築のご相談は、お問い合わせからお気軽にどうぞ。
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