ファンブリューの金井です。
IT業界はどこの現場も人手不足に悩まされていて、常にできるエンジニアが求められています。
いわゆる即戦力と言われるものですが、それでは、その即戦力とは具体的に何を指すのでしょうか。
今回は、現場で求められる即戦力の意味を紐解いてみたいと思います。
とにかくアウトプットする
即戦力と呼ばれるエンジニアはとにかく出す
「この人はできる」と思われるエンジニアは、とにかくアウトプットを意識しています。
何を捻り出すかと言うのも大事ですが、まずは質よりも量が大事です。
その理由は、できるエンジニアであっても最初は何が正解かわからないからです。
現場によって求められている能力は様々で、即戦力の意味も変わってきます。
とにかく動くコードが求められているのか、レビューも不要なぐらい綺麗なコードが必要なのか、それはアウトプットをしてみないことにはわかりません。
まずは外に出して、誰かに見てもらう。
そこで駄目出しを受けたら調整してまた出す。
これを繰り返すことで、その現場で求められている戦力になることができます。
そのサイクルを早く回せるエンジニアが即戦力と言われるでしょう。
即戦力のエンジニアは一を聞いて十を知る
汎用スキルを身につけよう
これからエンジニアになろうとしている、もしくはエンジニア歴がまだ浅い方は、この業界を垣間見て絶望したことはありませんか。
「なんでこんなに覚えることが多いんだ」と。
ある程度仕方がない事実ではあるのですが、それとは別で、個別の技術を学ぶよりもさらに大切なことがあります。
それは、どこの現場でも通用するスキルを身につけることです。
今回は全部挙げることはできませんが、例えば、Gitのプルリクについて考えてみましょう。
現場のチームリーダーに「プルリクは小さく分けて出してほしい」と要望されたとき、その裏である真意には何があると思いますか。
人にもよりますが、私の場合はこのように考えます。
- プルリクを分けるとソースコードのレビューがしやすくなる
- プルリクを分けるとマージしやすくなり、常に最新バージョンで開発できる
- 修正範囲が限定されるのでコンフリクトしづらい
- このプロジェクトは開発スピードが早く、要件が変わりやすい
これらの内容がすぐに思い浮かぶのであれば、すぐに現場の即戦力になれるでしょう。
少ない情報でそこまで理解するのは難しいと思うかもしれません。
それでも、大丈夫です。
現場で経験を積んだ先に身に付くものだと思ってください。
他の技術の知識が生きる
もしあなたがRailsエンジニアで、次の現場ではLaravelを使うとします。
PHPの文法やLaravel特有の書き方には慣れないかもしれませんが、即戦力のエンジニアならそのうちコードが書けるようになるでしょう。
その理由として、経験のあるエンジニアは、ただコードの書き方が変わっただけと理解しているからです。
もう少し詳しく言うと、例えば、RailsでDRYの原則を学んだとしたら、それはLaravelでも応用できます。
Railsで学んだマイグレーションの仕組みは、Laravelでも同様の機能があります。
このように「もしかして、あれが使えるんじゃないか」と他の技術でも類推ができるわけです。
「次の現場で新しい技術を学ばないといけない」
と思うのであれば、今扱っている技術をしっかりと理解し、そのキーワードが他の技術で応用できないか意識をしてみてください。
即戦力のエンジニアは自走できる
人手が足りてないから人を募集する。受け身では活躍できない
即戦力のエンジニアはとにかくアウトプットをすることは先に書いた通りですが、上手く成果が出せなくても、受け身である人はいません。
冒頭でもITの現場は常にリソースが足りてないとお伝えしました。
つまり、人手が足りないから教える人はおらず、ドキュメントは不足し、汚いコードは放置される。
受け身では何も進みませんが、少し積極的になれば、手伝えることはいくらでもあります。
あらゆる問題が仕事となり得るのです。
逆に活躍の場がたくさんある、チャンスだと捉えてもいいでしょう。
答えを聞くのではなく、そこから学び取る
少し厳しい話をします。
「15分迷ったら誰かに聞く」
この考え方は私も好きですし、大事だと思います。
ただし、粘り強く考えて解決したという経験がないと、人に聞くばかりで、何かを解決できるエンジニアにはなれません。
残念ながら、現場では時間もかけて考え抜く時間は与えられないでしょう。
根性論ではありますが、プライベートや今までの現場経験で身につけていただくしかありません。
もし誰かに直接教えを請えるなら、「なぜその解決法に至ったか」を聞いてみてください。
その返答が「単純に知っているか知っていないか」ということもあれば、エンジニアのプライドを捨てた邪道とも思えるような方法かもしれません。
ただ結果を出すという一点だけが求められているなら、それは大正解とも言えます。
もし、人に聞いても成長が実感できないなら、ぜひ考え方を教えてもらうことを意識してみてください。
厳しい世界ではあるけど諦めずに
ここまで、自分で書いておきながら耳が痛いなと思います。
10年以上ITの経験があるから言えることでもありますし、もっと早くに気づければ、もっと早く活躍できるエンジニアになれたでしょう。
それでも、もがいた月日が無駄にはなっていない実感があります。
もしこの記事を読んで諦めそうになったとしても、あなただけでなく、多くのエンジニアが思い悩んでいることです。
何か不足していると思うのであれば、急には無理でも、少しずつチャレンジすればいいのではないかと、経験だけが長くなったエンジニアは思います。
拙い文章ではありますが、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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