ファンブリューの金井です。
第一弾として、SESの会社に入社したらやること。まずは最短で現場に入るために努力するという記事を書きました。
未経験の方を対象にしているので、とにかくスキルアップして現場に行く、といった内容になっています。
今回は、現場に参画はできたけれど、次はどうしたらいいのか、現場に入ってしばらくしてからの動き方について書いてみます。
今の現場で学ぶことはあるか
最初に入る現場は、どうしても求められるスキル水準が低い傾向にあります。
いわゆるロースキル案件と言われる仕事は、手順に沿って作業すればこなせるものも多く、慣れてしまうと学べることがなくなってきます。
そういった現場に何年も居続けると、なかなか経験が積めないまま時間を過ごしてしまうことになります。
ですので、ロースキルの現場からは早く卒業して、次のステージに行く必要があるのです。
そこで、人によって2つのパターンがありますのでご紹介します。
今の現場がテストの案件などで学ぶことがまだある
1つ目はロースキルの案件ではあるけれども、今の自分だと学ぶことがたくさんあるという場合。
このパターンであれば、今の現場を一所懸命にやれば自ずとスキルが伸びてきます。
次の現場には学びの限界が見えてからでも遅くはありません。
ただし、現場で学べるからといって甘えてはならず、プライベートでも学習は続けましょう。
ITの仕事は個人の時間をある程度割いているからこそ、給与水準も高く、結果として、自由な働き方を選べる人が多いと私は考えています。
特に最初の数年は学ぶことばかりです。
がむしゃらに学ぶ姿勢を身につけておくと、仕事に慣れてからの能力低下に悩まなくなります。
キッティング作業のような単純作業が多い
もう1つは、今の現場ではほとんど学ぶことがない場合です。
特に手順に従って進める作業は、読み間違えたりしなければ、現場1日目であっても問題なくこなせるでしょう。
実際にLinuxのコマンドを打ったり、手順書を作ったりしているのであればまた話は別です。
ある程度マニュアルだけで終えてしまうような現場は、すぐにでも次の案件を探し始めた方がいいでしょう。
ただし、簡単な現場とはいえ、日中は作業に時間が取られているので、なかなか学習時間は確保ができません。
それでも始業前や始業後、休みの日などをうまく使って学習を続けましょう。
これを怠ると、一生スキルが付かない現場に張り付けられることになります。
スキルアップは何をすべきか
一回現場に行くと、何となく現場での流れはわかってきます。
スキルシートを書いて面談し、OKなら即日からでも現場で稼働する。
入退出のセキュリティカードの配布であったり、現場でのリーダーとのやり取りの仕方、終業後、どのタイミングで帰るかなど、些細なことではありますが、現場に行くという意味がわかってきます。
やはり、身に着けるべきはエンジニアとしてのスキルです。
エンジニアのスキルを磨く
現在も継続して学習されていると思いますが、次の現場に向けて、改めて学習内容を考えるのが大事です。
例えば、プログラマーなら、まずはプログラミングをしましょう。
特に最初の現場は、プログラミングさえする機会がないことは少なくありません。
まずはプログラミングの実務経験がなくても、書けるということはアピールしていかなければなりません。
もしウェブ系であれば有名なフレームワークを触り、一通り動かせるアプリケーションを作成することを目標にしてもいいでしょう。
現在がテストの現場なら、テストケースから実装内容を検討することもできますし、全くわからないというところは脱しているかもしれません。
何を学べばいいかわからないという方は、先輩エンジニアか営業さんに確認してみてください。
所属する会社によって身につけてほしいスキルは違いますが、少なくとも会社に欲しいエンジニアの能力が何かを教えてくれるでしょう。
今後転職したい、フリーランスに転向したいという方は、おすすめできるスキルはありますが、少なくとも現場を2つ・3つぐらい経験してからの方が自信を持って次に行けます。
余裕があれば対人能力も磨こう
ITエンジニアが求められる能力はもちろんITスキルなのですが、それを上手く生かすには圧倒的に人間力に依ってきます。
コミュニケーションを取るのが苦手だと、方向が億劫になったり、質問もしづらくなります。
話しかけるなのオーラが出過ぎると、働きづらい同僚というレッテルを貼られます。
極端な話、ただ仕様を聞いて開発するだけなら、日本人である必要もないのです。
いわゆるコーダーと言われる、プログラミングを書く専門の人であれば、日本人よりも安くで働いてくれる人材はまだまだいます。
あなたがエンジニアとして選べれる理由として、人間力をぜひ磨いてみてください。
これは本当に馬鹿らしいかもしれませんが、以下のようなことが本当に大事になってきます。
- 話しやすい(優しい雰囲気がある、気さくなど)
- 手伝ってくれる・あげる(困ってる人を助ける、積極的など)
- 怒らない(いつも怒っている人の現場は楽しくないですよね)
- 努力している(応援したくなる)
- 面白い(雑談などができる)
ITというパソコンに向かって、ひたすら何かをする仕事であっても、最後は人との付き合いです。
会社があって、案件を探してくれる営業さんがいて、現場の先輩がいて…と、何かしらで人が関わっています。
商品も人も能力が画一化してくると、最後に残るのは人としての魅力だということを覚えておいてください。
あれこれ手を出さないようにする
エンジニアの仕事をしだすと、目まぐるしく新しい技術が生まれている現実を知ります。
全てに手を出すのは現実的ではありませんが、それでも、気になるものに片っ端から手を出す人もいます。
ある程度エンジニアとしての仕事が板についてきている人ならまだしも、新人だとわからないまま中途半端に学ぶことになります。
私がお勧めするのは、まずは1つの技術の習熟度を上げてから、他の技術に手を出すべきです。
深く理解しているプログラミング言語1つあれば、他の言語を触れたときの学びが早くなります。
また言語仕様の違いが見えたりするので、明確に新しい概念を学習していることを実感できます。
また1つの技術を深く学ぶ理由に、自分で語れる経験を持っておくという意味があります。
SESならスキルシートに経歴を書きますが、そこにプログラミング言語の経験年数を書いたりするでしょう。
あれもこれも書いてあるけれど数ヶ月以内、というよりも1つの技術が数年単位である方が、評価しやすいのは間違いありません。
資格を取る
第一弾でも書いてましたが、この段階でもまだまだ資格取得は有効な学習方法です。
好きでどんどんと学習を進められる人ならいいのですが、ITエンジニアという仕事を始めたという人であれば、資格は良い目標になります。
また有名な資格であれば書籍も豊富にあり、とりあえず詰め込んで、ベースのスキルを上げるにぴったりです。
学習内容もはっきりしているので、仕事の合間に時間を見つけて学習を進めることもしやすいでしょう。
会社から受験の補助を受けられるのであれば、なおさらチャレンジしてみましょう。
ベンダー資格はいつでも受けられるので、あとはやる気次第です。
一息つくまではしばらくの辛抱
第二弾でもエンジニアの学習の話など、第一弾と似通った話になりましたが、一度現場を経験すれば、今後の面談は特に意識しなくなるでしょう。(苦手意識がある方は引き続き意識して話せるようにしましょう)
それよりもロースキル案件でハマらないようにするための内容をしつこく書いています。
他にも、継続してエンジニアのスキルを身につけること、人間性を磨くこと、同じスキルの経験を積み上げることの大事さについても書きました。
これらのことを意識しながら、次の現場に行き、同じような過ごし方を2・3年経験できれば、エンジニアのキャリアとしては一息つけるところです。
その先についてはまた第三弾で書いてみたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ファンブリューではエンジニアになりたい人を支援しています。
現在こんなお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
- プログラミングを学習したいが、何から始めたらいいかわからない。
- IT業界に就職するために必要な知識が何かわからない。
- 実務経験がなくて現場に入れない