なぜエンジニアに任せた仕事が終わらないのか？その理由と普段から考えていること

鎌倉さん、どうしたの？

うーん、何が原因だろうね。

ちなみに遅れている理由は聞いてみたの？

なるほど、そのエンジニアの気持ちはよくわかるよ。

それじゃあ、普段エンジニアがどんなことを考えているのか、いっしょに考えてみよう。

まず、エンジニアに何か仕事を任せると、一生終わらないと思ってもいい。

いや、そんなこともないよ。
それだけ仕事でやりたいことがたくさんあるんだ。

真面目でもあるし、不真面目でもあるかな。

ちょっとわかりづらいよね。
そうだね、もし例えるなら…
エンジニアは気難しい職人だと思ってほしい。

そうだね、エンジニアをやっていると、些細なことがすごく気になるんだよ。
時にはそれも大事だけれど、駄目なこともある。

今回で言うと、PHPのコードを見ていて、実装に気になるところが出たんだろうね。

まぁ、ありていに言えばだけど。

擁護するわけじゃないけれど、それが本当に大事なことでもあるんだ。
ただ時と場合は考えないといけないよね。

そうだね。
今回のタスクは期日があったのかな？
エンドが決まってないと、必要だと思うことは全てやりきるまで終わらないかもしれないよ。

大丈夫だった？

そっか..。
結構辛辣な人だね。

まぁ、それだけこだわりを持って仕事をしているとも言えるかもしれない。

それもわかるよ。
でもエンジニアの言い分もあったりする。

システム開発は絶対というほどに、後に困ると言うのがあって。
急ぎで作ったシステムは、大概が作り直すことになる。

できるけれど、多少は時間がかかってしまう。
どこまで時間をかけるかは、プロジェクトの要件次第だね。

絶対に失敗したくないシステムは、それこそ数ヶ月・年単位をかけて実装を行うわけだ。

そうだね。
そして、役割としても間違ってないよ。

まずはエンジニアの多くが、安全なシステムを作りたいと考えていることを知っておいてほしい。

とりあえず作って世に出せ！という人もいるけれど、どちらかというビジネスオーナー寄りの発想だね。

それを踏まえた上で、お願いするタスクで一番重視することをしっかり伝えよう。

そうなんだけどね。

もう少し細かく言うと、とにかく急ぐのか、丁寧につくるほうがいいのか、依頼の背景を明確にして、念押した方がいいだろうね。

あと丁寧に作って欲しいというと、終わらない可能性が高くなる。
だから、これだけの期間にこれだけのタスクをこなさないといけない、と全体のスケジュールを決めて依頼するといいと思う。

あっ、念押しの部分は大事だよ。
みんな我が強いからね。

こんな感じって？

ああ、みんながみんな、そうではないよ。
でもエンジニアの出発はそういう考えの人が多いんじゃないかなぁ…

人によっては、圧倒的なインプットとアウトプットを積み重ねることで、短時間で全部やり切ってしまう人もいる。

要は能力が高いエンジニアは問題にさえならないということ。

うん、まぁ、そんなところ…。
自身の能力を高めるのに熱心な人が多いから、自然とコーディングは早くなるよね。
設計に関しても頭の中に答えがあって、資料もなしにいきなり書き始める人も多い。

覚えておいて欲しいのは、意識が高いエンジニアはこのステージを目指しているよ。

仕事に熱心な層だから、自身を高める中で、依頼者の意図を汲める人も多いよ。

あとはランサーズやクラウドワークスなど、アウトソーシング系のサービスで活躍しているエンジニアは、ちょっと意識が違うはず。

時給単価の仕事もあるけど、一番は納品ベースの依頼が多い。
ということは、何がなんでも仕事を終わらせないと、収入にはならないことがわかってるんだ。

いや、そうとも言い切れないんだ。
内部的な品質はコードを書いた人に依存する。
作りが悪いと、簡単な修正ですらままならないこともあるんだよ。

ただ、結果重視のエンジニアが悪いわけじゃない。
両方の仕事のこなし方ができて、さらにどういう案件なのか見極められるのが大事だね。

お客さんに喜ばれやすいのは、コーディングや仕事の早いエンジニアだね。
とにかく終わらせるという意識が強い人。
そういう意味では結果重視の人はお願いしやすいかもしれない。

一方、副業での経験が主で、チーム開発をあまりやっていなかったり、一般的な開発手法を知らないということもあるから、継続でお願いする場合は注意が必要かもしれないね。

参考になったのなら良かった。