ファンブリューの金井です。
日々の開発の中で、こんな疑問を感じたことはありませんか?
「自分の書いているコードは、誰の役に立っているのだろうか」と。
エンジニアとしての腕を磨くこと、技術の流行に敏感であることは、もちろん大切な姿勢です。ですが、現場で数多くのプロジェクトを進める中で、私は徐々に、ある確信に至りました。
それは——
ビジネスに貢献できるエンジニアとは、”技術を操る人”ではなく、”業務課題を解決できる人”であるということです。
本稿では、エンジニアが本当の意味でビジネスに寄与するために必要な視点とマインドセット、そして私たちファンブリューが考える「エンジニアのあり方」についてお話しします。
流行りの技術は”目的”ではなく”手段”にすぎない
現代のIT業界は、日進月歩で新しい技術が登場し、それが次の“トレンド”として話題をさらいます。
次世代のフロントエンドフレームワーク、ローコード/ノーコードツール、AIを活用した自動化など、魅力的なキーワードは枚挙にいとまがありません。
しかし、ここで注意すべきは、技術を使うこと自体がゴールではないということです。
例えば、ReactやFlutterといった技術が注目されているからといって、それを採用したからビジネスが成長するわけではありません。
それはあくまで、「どうすれば業務が効率化できるか」「顧客満足を高められるか」といった本質的な問いへの解決手段でしかないのです。
技術偏重の罠にハマらないために
私たちが実際に関わったあるプロジェクトでは、「最新のフレームワークを導入したい」というお客様のご要望がありました。
しかし、業務フローや運用体制をヒアリングしてみると、実はそのフレームワークが最適とは言えない状況でした。
結果として、別の技術スタックで開発を進めたことで、工数を大幅に削減し、業務へのフィット感も高まりました。
このように、技術選定の起点はビジネス理解であるべきです。
プログラミングは”魔法”ではない——本質は業務理解
エンジニアリングは、時に魔法のように課題を解決してくれる存在として語られることがあります。
たしかに、ある種の魔力のような魅力はあるかもしれません。
ですが、プログラミングはあくまで課題を解決するための道具であり、その適用には論理と思考が必要です。
コードを書くだけで仕事は終わらない
「言われた通りに作る」エンジニアではなく、「なぜそれが必要なのか」を考えるエンジニアであるべきです。
例えば、業務の中で「毎日CSVファイルを加工してアップロードする」作業があるとします。
それを自動化するスクリプトを書くことは技術的には簡単です。しかし、その前にすべきは…
「そもそも、そのCSVは何のために?」「他にもっと根本的な改善策はないか?」という問いです。
プログラミングはその選択肢の一つに過ぎません。
ビジネスへの貢献とは、「最適な手段を見極める力」と「手段を持っている力」の両方があって、初めて成り立ちます。
真に貢献するには”お客様の業務を理解する”ことが最優先
ここが最も重要なポイントです。
エンジニアは「業務ドメインの理解者」でなければなりません。
なぜなら、どんなに優れた技術や設計も、業務の実態とズレていれば全く意味がないからです。
要件定義は”翻訳”ではなく”共創”
ファンブリューでもよくあるのが、「こういうシステムが欲しい」という抽象的なご相談。
この段階では、まだ本質的な課題が見えていないことがほとんどです。
だからこそ、何度も打ち合わせを重ね、お客様の業務フローや日常の悩みに深く入り込みます。
何気ない会話の中に、本当の要件が隠れていることが多いのです。
こうしたプロセスを通じて、はじめて「本当に価値のある開発」が可能になります。
ノーコード・ローコード時代に問われる設計力
最近では、ノーコード・ローコードツールの台頭によって、システム開発の民主化が進んでいます。
しかしここで勘違いしてはならないのが、「誰でも作れる」ことと「正しく作れる」ことは全く別だという点です。
ノーコードツールは、設計のミスがそのまま不具合につながるため、むしろ設計力がより重要になります。
選ばれるエンジニアは”道具を使いこなせる人”
ツールそのものは日々進化しますが、それを正しく活かせる力がなければ意味がありません。
FlutterFlowのようにコードとノーコードのハイブリッドで構築できるツールも増えていますが、そこでも最終的には「何をどう作るか」=業務理解と設計力が問われます。
ファンブリューが考える”ビジネスに寄与するエンジニア像”
私たちファンブリューでは、単に技術的に優れたエンジニアよりも、お客様のビジネスに貢献できるパートナーとして行動できるエンジニアを評価します。
理想のエンジニア像
- 流行に流されず、問題解決を第一に考える
- お客様の言葉に耳を傾け、業務の本質をつかむ
- 技術はあくまで手段と捉え、課題に応じた最適解を選べる
- チームメンバーと連携し、共に成長していける
そうしたエンジニアこそが、クライアントからも信頼され、継続的な価値提供ができる存在になります。
最後に、技術を”届ける力”を持とう
本記事では、ビジネスに寄与できるエンジニア像について、私たちの実体験を交えながらお伝えしてきました。
結局のところ、作れる人よりも、届けられる人が評価される時代です。
ただコードを書くのではなく、そのコードが誰にどう価値を届けるのかを考え抜けるエンジニアを目指しませんか?
私たちファンブリューでは、そんなエンジニアとともに、お客様の課題解決に全力で向き合っています。
ファンブリューでは神奈川県藤沢市を拠点に、全国各地のシステム開発を請け負っております。
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ファンブリューでは血の通ったシステム開発を行っています。
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