システム開発の着手金とは何か?先に代金を払うメリットとデメリットと気をつけるべきこと

ファンブリューの金井です。

システム開発でも請負側が着手金をいただくことで、開発が始まるというスタイルが増えてきました。

着手金というと、一般的には弁護士さんや補助金申請サポートなど、成功報酬が主な仕事に対して、要求されることが多いでしょう。

その大きな理由としては、成功するかどうか不確実な仕事であるため、もし失敗すると請負側の損になります。

それでは、システム開発で着手金が一般的になってきている理由はなぜでしょうか。

システム開発で着手金が要求される理由を、メリットとデメリットとあわせてご紹介したいと思います。

目次

システム開発会社が着手金を要求する理由は?

システム開発の原資となる

システム開発の原価はほとんどが人件費であり、開発を始めるには人材を確保しなければなりません。

開発期間が短期であれば問題ありませんが、多くのシステムが最低で1ヶ月以上、長ければ数年単位に及んで続くこともあります。

お客様から着手金をいただかない場合は、開発が終了するまでシステム開発会社の持ち出しになります。

場合によっては開発メンバーに支払いができなくなり、開発が頓挫してしまうこともあるでしょう。

着手金は依頼したプロジェクトが途中で止まらないようにするための意味もあると言えます。

信頼関係の構築のために

先に書いたように、開発期間が例えば数ヶ月に及んだとして、その間の人件費やその他の費用は、すべて請負側が負担しなければなりません。

システム開発は納品でトラブルになりやすく、結果、お客様から代金が支払われないという問題も起こり得ます。

システム開発は高い買い物になりますので、「後からもったいない」と感じて、支払いを渋ってしまうこともあるかもしれません。

システムを請け負う側としては、少しでも着手金をいただくことで、「支払いをしてくれるお客様」であると、安心して開発に取り組むことができます。

システム開発において、お客さんが着手金を支払うメリットとは?

開発会社と信頼関係を構築する

こちらは先にも書いた通りですが、着手金を支払うことで、システム開発会社は心置きなく開発に専念できます。

また発注の強い意志があると考えられますので、プロジェクトにも積極的にご参加いただけると、システム開発側も期待できます。

システム開発はベンダーに丸投げをすると必ず失敗するので、お客様のシステムにかける温度感が非常に大事になります。

そういう意味でも、先に少しでもお支払いいただくことは、信頼関係の向上に繋がると言えます。

着手金を支払うことで、開発会社への影響力を上げる

着手金を支払うことの大きなメリットは、開発プロジェクトの進行を促進する効果があります。

というのも、プロジェクトが始まったのに開発がなかなか進まないというケースもよくあるからです。

お客様が依頼をして、請け負う側が承諾をしているにもかかわらず、開発が進んでいないというのはお客様にとって良い印象ではありません。

しかし、開発会社としては、先に代金をいただいている他の案件を優先したい気持ちがあります。

もちろん、開発会社は契約に従って開発を進めなければなりませんが、会社としては費用の持ち出しが続く状況でもあるので、確実に支払いがなされている会社を優先したいというのが本音です。

着手金を支払っておくことで、明確なゴールも決まりやすく、開発がスムーズに進みやすくなります。

システム開発において、お客さんが着手金を支払うデメリットとは?

システム開発が終わらない可能性

着手金を支払ったにもかかわらず、システム開発が終わらないことがあり得ます。

一般的には契約に従って着手金が返還がされますが、業者が逃げてしまって返還されないなどのリスクが発生します。

また着手金が返還されたとしても、お客様がシステム開発にかけた時間や、着手金を他の事業に使えたかもしれない機会損失が生じてしまうことは否めません。

持ち逃げされてしまう可能性

論外ではありますが、着手金だけ受け取って業者が逃げてしまうということもあります。

これは完全に詐欺ですが、そういったリスクが全くないとも言い切れません。

依頼側が着手金で気をつけるべきこと

金額が妥当な範囲か

見積額に対して、着手金の額が妥当かどうか必ずご検討ください。

数ヶ月で終わる開発なら半分でも妥当と言えますし、年単位の開発であれば、着手金を少なくして、中間支払いをすることもよくあります。

逆に1ヶ月で終わるような案件であれば、着手金を支払う手間の方が気になることもあります。

金額の妥当性については、お客さまの方針に加えて、開発会社と相談した上で決めることになるでしょう。

契約内容に盛り込む

着手金の取り扱いをしっかりと契約書に盛り込むことで、双方の認識のずれをなくし、またトラブルになった時の対応の指針となります。

着手金が不要になるケース

開発期間が短い

先にも少し書いていますが、開発期間が短いようであれば、着手金を要求しないことがほとんどでしょう。

その場合はシステムを納品した後に一括で代金を支払う形になります。

既に信頼関係がある

お客様と開発会社で既に信頼関係がある場合、例えば、以前にも開発を依頼をしたことがあれば、ある程度信頼した上で依頼ができます。

信頼関係があるからといって、必ず不要になるわけではありませんが、開発会社に着手金無しで開発ができるか、相談もしやすくなるでしょう。

最後に

着手金は主にお客様と開発会社の信頼関係を築くための意味があると説明しました。

他にもプロジェクトのランニングコストとして使われることも少なくありません。

一方、お客様にとっては、着手金を支払ってもシステムが納品されないリスクもあります。

そうなると、着手金の支払う前の業者の見極めが大事になりますが、こちらでもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

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金井 泰樹のアバター 金井 泰樹 FUNBREW代表

FUNBREWの代表。
新卒からIT系の企業に勤め、SES、スマホアプリ開発、自社開発の会社で経験を積んで独立。
新卒時代にエンジニアとしてのキャリアを積むのに失敗し、その後に苦労した経験から、現在教育事業の立ち上げを準備中。
強みはウェブシステム開発全般と迅速なレスポンスです。

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